【倒産と破産と民事再生の違い?】黒字なのに倒産するのはなぜ?
2022/06/10
ニュースを聞いていると、倒産だとか破産だとか民意再生とか
良く聞きますが、はっきりした違いって分かってますか?
今回は、倒産と破産と民事再生の違いと、
黒字なのに倒産する会社や
赤字なのに倒産しない会社が存在する理由を解説します
倒産と破産と民事再生の違い
まず、倒産とは、会社の資金繰りが悪化し、経営困難になることです。
そして、この倒産の中に、破産と民事再生があるのです。
破産をすると、その会社は消滅します。
しかし、民事再生の場合は、会社が消滅する事はありません。
破産をすると、その会社が持っている財産を換金し、
債権者にできるだけ分配し返します。
その後、会社は消滅します。
会社経営者が、会社の借金の保証人になっている場合を除いて、
経営者が個人的な責任を負う事はありません。
一方、民事再生では、経営困難な会社が債務の返済プランを考え、
債権者や裁判所が承諾した後、
そのプランに沿って経営をしていきます。
当然、無断で新しい借金をするなどはできません。
民事再生は、再生と名のつく通り、経営再建を目指して行うものです。
破産の一歩手前で行われることが多く、
努力すれば復活できるという希望があります。
さて、民事再生とよく似ている言葉に、会社更生という言葉があります。
民事再生との違いは何でしょうか?
民事再生と会社更生は、どちらも債務返済プランを作り、
そのプランに沿って経営を続ける点は同じです。
しかし、民事再生では、旧経営陣が続投できたり、
会社が返済プランを作れるのに対して、
会社更生では、経営陣が入れ替わる事が多く、
外部の専門家が返済プランを作る点が違います。
なんだか民事再生を選んだ方が、会社にとって都合が良い感じがしますが、
債権者が旧経営陣の続投に賛成しなかったりする場合は、
会社更生となるようです。
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黒字なのに倒産するってどういうこと?
世の中には、自社の商品が売れに売れて、
ものすごく売り上げが上がっているのに、倒産してしまう会社があります。
一般的には、赤字の会社が倒産するイメージですが、
実際は、黒字でも倒産したり、何年も赤字なのに倒産しない会社があるのです。
その理由を以下で説明します。
まず、黒字なのに倒産してしまう場合を、黒字倒産と呼びます。
勢いのある会社は、商品が売れて売り上げが上がるにつれて、
仕入れの額も増えていきます。
基本的には、仕入れの支払いの後に、売り上げの入金があるので、
仕入れの支払いが多額になると、入金が間に合わず
資金がショートし、倒産してしまうケースがあります。
これが黒字倒産の仕組みです。
また、世の中には何年も赤字続きなのに、一向に倒産しない会社もありますよね。
そんな会社は、現金資産が豊富にあったり、
担保になる資産を保有していて銀行から融資を受けていたり、
増資で資金調達などを行う事で、赤字でもやっていけるのです。
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倒産と破産と民事再生の違い?黒字なのに倒産するって本当?のまとめ
倒産は大まかな言い方で、その中に破産や民事性などがありました。
皆さんが会社を経営するときは、黒字倒産しないように、
資金繰りには気を付けて下さいね。