【ウイルスと細菌の違いとは?】ウイルスは実は生き物じゃない!
2022/06/10
例えば、ノロウイルスはウイルスだってわかるけど、細菌との違いってなんだろう。
今回はウイルスと細菌の違いについてわかりやすく解説します。
ウイルスについて
ウイルスはタンパク質の殻と、その中に遺伝子を持っています。
構造は単純であり、自らはエネルギーを作らず、宿主のエネルギーを利用します。
ウイルスは細胞を持たないので、生物ではありません。
ウイルスの大きさは、ノロウイルスの場合は、直径約30nm(ナノメートル)です。
ナノメートルとは、1mmの百万分の1の長さです。
このくらい小さくないと、宿主に寄生できないのでしょう。
ウイルスは他の生物に寄生しないと生きていけません。
ウイルスは、感染した細胞の中で増殖し、その後そ細胞の外へ出て、
新たな細胞へ寄生します。
これを繰り返すことで、宿主の細胞の多くがダメージを受けるのです。
ウイルスと一緒によく聞くのが、ワクチンです。
ワクチンとは、無毒化したウイルスを体の中へ入れる事で、
免疫力を高め、その後感染した時にウイルスの増殖を抑える働きの物です。
例えば、インフルエンザ予防には、手洗いやうがいが効果的です。
ウイルスは乾燥していて低温の環境で生息するので、
加湿したり、部屋を暖める事で、ウイルス増殖の予防ができるでしょう。
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細菌について
細菌は細胞を持っていて、細胞分裂をして増殖していきます。
細胞の数は1つなので、単細胞生物に分類されます。
単細胞生物ということは、理科の授業尾で習った
アメーバやゾウリムシ、ミカヅキモと同じという事です。
大きさは、例えばブドウ球菌の場合、0.8~1.0μm(マイクロメートル)です。
マイクロメートルとは、1mmの千分の1の長さなので、かなり小さいことがわかります。
細菌は、自分の他に生きた細胞が周辺に無くても、
糖などの栄養と水分があれば、増殖していきます。
細菌は細胞分裂で増殖するので、1度細胞分裂をすると、2個になります。
細胞分裂が2回なら、4個になります。
適切な環境下で、20分で2倍になるとすると、
60分では8倍となり、2時間では64倍になります。
これを1日続けると、なんと100億の1000億倍という途方もない数に増えます。
細菌の大きさを1μmすると、実にコップ1杯分の量になります。
細菌を攻撃する治療薬には、一般的にペニシリンなどが用いられます。
ペニシリンは抗生物質と呼ばれるもので、
細菌の遺伝子が膜で覆われていない事を利用して、細菌だけを攻撃します。
多細胞生物の遺伝子は膜で覆われているので、抗生物質に攻撃されることはありません。
例えば、細菌は食中毒を引き起こしますが、
この細菌の増殖を予防するにはどうすればいいのでしょうか?
まずは、清潔な環境で、新鮮な材料を使い、
清潔な調理器具で、綺麗に洗った手で調理しましょう。
また、加熱する時は十分に加熱し、
調理してから食べるまでの時間を短くしましょう。
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ウイルスと細菌の違いとは?ウイルスは生物じゃない!のまとめ
ウイルスと細菌には、さまざまな違いがありましたね。
どちらにも感染しないように、予防には気を付けましょうね。