「ください」と「下さい」の違いとは?要はpleaseとgiveの違い!
2022/06/10
「ください」と「下さい」が、ひらがなと漢字の違いだけと思っていたら大間違いです。
実は、全然意味が違うのです。
今回は、「ください」と「下さい」の違いと、
間違えやすい敬語を10個厳選してご紹介します。
「ください」と「下さい」の違い
まず、「ください」について。
「ください」とは、動作を表す名詞や、動詞の次に続ける補助動詞です。
他人に行動を依頼する時や、動作をする人に敬意を表す時に使います。
つまり、「(~して)ください」の意味です。
英語で言えば、pleaseですね。
例えば、「どうぞ召し上がってください」や
「くつろいでください」などのように使います。
一方、「下さい」はどういう意味なのか?
「下さい」は、「(物を)与える」という意味の本動詞が、
尊敬や丁寧な表現になったものです。
「(物を)与える」という意味なので、英語で言えばgiveですね。
例えば、「醤油を下さい」や「その料理、一口下さい」などの使い方があります。
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間違えやすい敬語10選
社会に出ると、敬語を使う場面も増えると思います。
しかし、知らず知らずの内に、間違った敬語を使ってしまっている人も多いはず。
そこで、以下に間違えやすい敬語を紹介します。
- 「ご苦労様です」は目下の人に使う言葉なので、
目上の人に使う場合は、「お疲れ様です」を使いましょう。
- 「了解しました」もフランクな言い方なので、
上司に使う時は、「かしこまりました」や「承知しました」を使いましょう。
- 「いつもお世話様です」は「ご苦労様です」とほとんど同じ意味です。
目上の人に使うなら、「いつもお世話になっております」が正しい表現です。
- 目上の人から「ご飯でも一緒に食べようか?」と聞かれたら、
「お供させて頂きます」と言いましょう。
「ご一緒します」の場合、「ご一緒」は対等な関係で使われる言葉なので、
適切ではありません。
- 目上の人からアドバイスを貰った時は、何と言えばいいのでしょうか?
「大変参考になりました」は間違いで、参考という言葉を使うと、
自分の考えの足しにするという意味が出てしまいます。
ここは、「大変勉強になります」が正解です。
- 「すみません」と言われても、相手にとっては
感謝されているのか、謝罪されているのか分かりません。
感謝するときは「ありがとうございます」、
謝罪するときは「申し訳ございません」ときちんと表現しましょう。
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- 謙遜の意味で、「私には役不足です」という人がいますが、
よくある間違いの1つです。
役不足とは、与えられた役目が軽すぎて不満という意味です。
ですので、「私には役不足です」では、全く正反対の意味になってしまいます。
力不足か力量不足という言葉を使いましょう。
- 自分の会社のことは、「わが社」と言わずに、
「弊社」や「当社」と言いましょう。
ちなみに相手の会社の事は「御社(おんしゃ)」と呼びます。
- 「なるほど」というのも目下の人に使う言葉です。
正しくは「おっしゃるとおりです」と言います。
- スーパーのレジなどで、「千円からお預かりします」と言う人がいますが、
そんな日本語は存在しません。
正しくは「千円をお預かりいたします」ですので、気を付けましょう。
「ください」と「下さい」の違いとは?間違えやすい敬語10選!のまとめ
いかがでしたか?「ください」はpleaseで、「下さい」はgiveでしたね。
間違えやすい敬語10選で正しい敬語を学んで、
同僚に差を付けちゃいましょう。