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雑学

【会社や自治体の健康診断だけでは不十分?】気になる検査の種類と料金!

2022/06/19

健康診断は大事ですが、それだけでは不十分だと知っていますか?より精密な検査をしたければ、人間ドックなどを受診する事をおすすめします。今回は50代でリスクが増す病気にはどんなものがあるか、また各検査の種類と料金についてお伝えします。

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健康診断で体の変化を確認して健康の維持に利用

健康診断は自治体や職場などで毎年催されていますが、そのような診断はどの程度精密な検査ができるのでしょうか?地域や職場で受ける特定検診は、主にメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目して行われます。例えば糖尿病や脳梗塞などの病気のリスクの有無を検査し、検査に引っかかった人は生活習慣を改善することを指導されます。

検診で重要なのは自分の体が前の年と比べてどのような変化をしているかに着目することです。たとえ検査結果が異常なしでも、体重が少しずつ増え続けている人や、血圧や血糖値、中性脂肪の数値が徐々に上がっている人は、狭心症や脳梗塞などの生活習慣病にかかるリスクを頭の片隅に置きましょう。特定健診に追加された項目としては、咀嚼についての質問です。近年では咀嚼が健康に及ぼす影響が重要視されています。また血清クレアチニン検査という検査が追加され、腎機能の低下を調べることで、慢性腎臓病の早期発見に繋がります。

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リスクが増す50代になったら検診で早期発見を

自治体などで行われる健康診断では、50歳以降の人に多くかかる病気の有無や、部位の特定はできません。ではどのような検査が必要なのでしょうか?50歳以降の方はがん対策の検査をすると良いでしょう。がん検診には大きく2種類の検診があります。一つは対策型検診で、自治体などが予防対策として行う検査なので、公的な補助が出て比較的安い値段で受診できます。二つ目は任意型検診で、医療機関が任意で提供する医療サービスです。これはガンの有無や部位の特定を目的としており、補助金額が少ないので自己負担額は高めですが、自分の目的に合わせた検診ができます。

日本人に最も多い癌は、胃がんと肺がんと大腸がんです。50歳を過ぎるとガンのリスクは急激に高まるので、胃がんの検査では小さなポリープも見つけられる内視鏡検査をするのが良いでしょう。また肺がんに関しては、精密な撮影で早期発見ができる CT 検査が良いでしょう。大腸癌に関しては、便潜血検査に加えて大腸内視鏡検査をすると良いでしょう。大腸癌の進行は遅いので、内視鏡の検査は数年に一回で良いでしょう。内視鏡検査のメリットとしては、腫瘍やポリープがあればその場で切除できることです。

また50代を過ぎると動脈硬化や緑内障になる人が多く、女性は甲状腺の病気になることも多いです。さらには脳卒中や脳腫瘍などのリスクも高まるため、自分に必要な検査を正しく選択し、受診することをお勧めします。

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 各検査の種類と料金

大腸がん

便潜血検査2000円から3000円、検査時間5分

大腸内視鏡検査15000円から25000円、検査時間30分から60分

 

便潜血検査とは、便に含まれた血液の反応によって、がん組織からの出血の有無で、がんかどうかを判定します。これは手軽に行える検査ですが、大腸がんにもかかわらず陰性と判定されてしまうことも少なくありません。これを補うために大腸内視鏡検査を併用することをお勧めします。先述したとおり、大腸癌の進行は遅いため、便潜血検査を毎年受けて、大腸内視鏡検査は数年に1回の受診で良いでしょう。

 肺がん

胸部 X 線検査1000円から3000円、検査時間10分

胸部 CT 検査1万円から1万5000円、検査時間10分

 

肺がんの検査では、通常レントゲンと喀痰検査を行います。喀痰検査では、通常2〜3日にわって毎朝痰を採取して検査します。しかしこれらの検査で見つかるのは進行したがんなので、これらの検査に加えてCT検査をすると、1cm以下の間隔で体内を撮影するために、超早期の発見が可能です。

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胃がん

胃内 X 線検査1000円から3000円、検査時間10分

胃内視鏡検査15000円から3万円、検査時間10分

 

自治体などの検診では、X線検査も内視鏡検査もどちらも受診できます。早期の胃がんの発見率は内視鏡検査のほうが高い発見率ですが、体内に内視鏡を入れるために苦痛を感じる人も多くいます。一方で X 線検査でも早期の胃がんの発見は可能なので、苦痛の度合いや費用を考えて、どちらを受診するか考えましょう。

動脈硬化

頸動脈超音波1000円から5000円、検査時間5分から10分

血管にコレステロールがたまり、血管が狭くなったり血管が詰まると、動脈硬化と呼ばれます。進行した場合、心不全や脳梗塞につながります。頸動脈超音波検査では、血管の状態から動脈硬化のリスクを予測し、また全身の動脈硬化の進行具合も知ることができます。

脳の検査

頭部 MRI  1万円から3万円、

頭部 MRA  1万円から3万円

二つ合わせた検査時間は15分から20分

 

脳の検査を行うことで、脳梗塞や、くも膜下出血のリスクとなる未破裂脳動脈瘤の早期発見ができます。MRIでは脳梗塞を、MRAでは未破裂脳動脈瘤を発見できます。また、これらの検査に加えて頸動脈超音波を併用すると良いでしょう。頸動脈は、頸部前側の左右両方にあって、脳へ血液を送る重要な血管です。この血管を調べることで、脳梗塞のリスクも調べることができます。

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緑内障検査

視野検査3000円から4000円。検査時間5分から10分

緑内障は日本人の失明の原因の第1位です。視野計の真ん中で顔を固定して、中心のマークを見つめながら、周辺に小さな光が出現したら、手に持ったブザーを鳴らして、視野の範囲や見えない部分がないかを調べます。緑内障は徐々に進行するため、定期的な検査をしましょう。

甲状腺の検査

甲状腺超音波検査と採血による血中ホルモン測定 1万円、検査時間20分

 

甲状腺の役割は、血液中にホルモンを分泌することで、代謝を正常に保つことです。甲状腺の働きが高まったり低くなると、体がだるくなったり動悸がしたりイライラしたりします。これらはうつ病や更年期障害とよく間違われます。血液検査では FT3やFT4という二つの甲状腺ホルモンと、脳の下垂体から分泌されるTSH(甲状腺刺激ホルモン)の数値を調べます。甲状腺超音波検査では、甲状腺に超音波を当てて、大きさや腫瘍の有無、腫瘍の位置などを調べます。

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