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雑学

視線が合わなかったり、あやしても笑わない子の原因は〇〇!?

2022/06/20

見つめ合いによる、赤ちゃんと大人の情緒の交流が大切

生まれたての赤ちゃんでも、目はぼんやりと見えます。見つめ合うという行為は赤ちゃんにとって、産まれた初期からできる大人との情緒交流のしるしです。見つめ合うことで母親との心の絆を深めることができるのです。また生後1ヶ月くらいになると、目で物を追うこともできます。笑顔になったり、「ククク」と声を出すこともあります。生後3ヶ月頃からこちらの働きかけに対してよく笑うようになります。誰がやっても、あやされたことへの反応として笑うのです。

 

人は生まれつき人との交流を好むように出来ています。おどけた表情をしてみせたり、いないいないばぁや、くすぐり、赤ちゃん言葉で話しかけるなどは、子供との心の交流にとって必要不可欠です。大人の働きかけに対して赤ちゃんが笑ってくれると、大人には喜びの感情が引き起こされ、さらに赤ちゃんを笑わそうとします。それに反応して赤ちゃんも喜びを感じて笑うのです。赤ちゃんは自分に心地よい刺激を与えてくれる人との情緒交流にうまく順応し、自分以外の人と交流する楽しみを通して、自己感を育成します。

 

あやしても笑わない時は、赤ちゃんが別のことに興味をひかれている場合があります。また始めはよく笑っていても、しつこくやられると飽きて反応しなくなります。また刺激の仕方が極端に強すぎると嫌がったり、弱すぎては反応しなかったりします。せっかくあやしても赤ちゃんが笑ってくれないと、大人は自分が原因で赤ちゃんが笑ってくれないと勘違いします。そうするとあやしている側のネガティブな感情を赤ちゃんが察して、お互いの心の波長がずれてさらに笑わなくなるという現象になってしまいます。大切なのは赤ちゃんの気持ちに合わせることで、その日の赤ちゃんの気分で笑うか笑わないかは変わってくるので、心配し過ぎず、おおらかな気持ちで関わりましょう。

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生後6ヶ月のAちゃんのお母さんのケース

生後6ヶ月になる長女のAちゃんの母親は、Aちゃんがあやしても笑わないことを心配して保健所に相談してきました。しかし保健師があやしてみると、特に心配するような事はありませんでした。そこで母親とAちゃんの様子を見ていると、母親が「Aちゃん」「Aちゃん」と、しきりに笑わせようとしすぎている傾向が見て取れました。保健師さんが母親に話を聞くと、この母親は子供の頃に「お前はちっとも笑わない愛想の無い子供だ」とよく両親に言われ、愛想の良い妹と比べられては、悲しい思いをしていたということでした。この母親がAちゃんを産んだ時、Aちゃんがあまり笑わないのを気にして、おじいちゃんおばあちゃんからそのことを言われたら嫌だという思いから、必死になってAちゃんから笑いを引き出そうとしていたのでした。そのことを悟らせてもらったAちゃんの母親は、それ以降は肩の力を抜いてAちゃんと関わり、Aちゃんの反応を楽しめるようになりました。

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視線が合わなかったり、あやしても笑わない子の原因

視線が合わなかったり、あやしても笑わない子の中には、生まれつき目が見えないという視覚障害がある場合があります。目で物を追う様子も見られない場合は、眼科を受診して、目に異常がないかを調べましょう。また目は見えていても耳が聞こえない場合があるので、この場合は言葉によるあやしに、親が期待するほどの敏感な反応はありません。視線は合うが、あやしても笑わない場合は、耳鼻科も受診すると良いでしょう。

 

発達の遅れがある場合も、視線が合わないことや。あやしても笑わないなどの反応の鈍さが見られます。首のすわりが遅いなど、発達の遅れが見られるのならば、乳幼児検診の時に相談してみましょう。

 

また自閉症の子も、視線が合わないことや、あやしても笑わないことの他に、おとなしくして育てやすい、抱かれなくても平気、人見知りがないなどの特徴が見られるので、保健師や小児科の先生に相談してください。親が愛情をかけずに放任主義で育てている場合や、虐待をしている場合も、赤ちゃんは自分の方から働きかけるのを諦めて、視線を合わそうとしなかったり、あやしても笑わなかったりします。親子の絆がきちんと成り立っているかの確認をしましょう。

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