レトロ自販機の生き残り運動。手作りの味を絶やすな
2022/06/24
足を踏み入れると、そこには昭和の風景が広がっていました。京都府舞鶴市に「レトロ自動販売機サンクチュアリ」というレストランがあります。うどん、ラーメン、ハンバーガー…店内には懐かしい自動販売機が壁一面に並んでいます。約50年前の機械が稼働しており、昭和の味を求める老若男女が全国から集まっています。平成で生まれた記者も、時代を遡ったような気がします。
「ドライブインだるま」は1971年に創業。谷口隆康(76)と妻の光子(78)がレストランとしてオープン。お店の名前は「だるま」で、落ちても立ち上がる。約2年後に拡張され、当時人気のあった自動販売機を設置しました。コンビニのない時代。国道沿いにあり、24時間年中無休で営業しているドライブインだるまには、多くの釣り人やトラック運転手が立ち寄ったと言われています。
自動販売機ですが、調理は機械ではなく、谷口夫妻とその子供たちが行っています。うどんとラーメンは、麺を茹でて、手作りの揚げ豆腐、かき揚げ、チャーシューを入れます。ハンバーガーはキャベツの炒め物をカレー風味で挟みます。多くの日、約300食が用意されると言われています。
ほぼ完成した状態で自動販売機を設置し、コインを入れると、フォンフォンを入れて加熱することで、温かい商品を提供することができました。
スポンサードリンク
麺の自動販売機は「カワサキ鋼計測器(現JFEアドバンテック)」製。鉄鋼業は24時間営業であるため、最初は会社の食事として使用され、従業員の深夜のおやつとして使用されました。株式会社カワサキスチールは1980年頃に自動販売機の製造を終了しました。JFEアドバンテックは「カワサキスチール時代に製造された自動販売機がどれだけ残っているかさえわかりません」と語っています。
由良川の近くにあるドライブインだるまは、過去に何度も洪水に見舞われてきました。 2004年の台風23号では、テーブルの高さまで水が氾濫し、自動販売機が故障しました。店内が雑然としているのを見て、光子は呆然とし、店を閉めることも頭をよぎったと言った。
高安さんは「日本では珍しい自動販売機ですが、つぶしても大丈夫です」と言っていましたが、古い機械の修理は簡単ではありませんでした。引き継ぐ業者が見つからなかったので、高安さんと長男を含む家族全員で修理することにしました。模索作業は2か月間、時には一晩続きました。ハンバーガーの自動販売機が修理できなかったので、代わりの物を探しました。
「台風23号以降、遠くからやって来て 『やらせてください』と言ったり、名前のとおり布を残してくれたりしました。そうだったと思います」と光子さん。貴重な自動販売機は、清潔に保つために毎日布で掃除されています。
スポンサードリンク
店前の国道の交通量は時代の変化とともに減少し、お客さまも遠いという話ですが、近年は新聞やテレビ、SNSなどで知るようになりました。 。子供や孫を連れて青春を披露する高齢者から、電車で来る中高生まで、幅広い年齢層があります。
店内に置いてあるノートには、「長く置いておいてください」「40年ぶりに食べました!」などのメッセージが満載でした。そして「レトロ感が素晴らしい」と、今では約30冊の本があります。みつこさんは「今の「昭和の味」を失わずに、子供から孫へと繋がりたい」と語った。
ドライブインだるまは、京都丹後鉄道の東雲駅から徒歩約30分です。京都縦貫自動車道舞鶴大江インターチェンジから車で北東約20分。営業時間は午前8時から午後6時までです。水曜日は休業です。