ジャニーズ事務所が社名変更したくない理由とは?改名は2024年のカレンダーの発売後?
ジャニーズ事務所の社名変更に関する重要な背景情報と考慮事項が存在します。まず、2023年の7日に行われたジャニーズ事務所の会見では、新社長である東山氏がジャニーズについての深い思いを述べました。彼は、「ジャニーズというのはもちろん創業者の名前であり、初代のグループの名前でもありますが、タレントが培ってきたエネルギーやプライドでもあると思います」と述べ、社名変更については検討中であるものの、ファンの支持を大切にし、一丸となってイメージを払拭できるよう努力する姿勢を示しました。ジャニーズ事務所は1962年にジャニー氏によって設立され、長い歴史を持つ「屋号」であり、社名変更が検討されている場合、これは社内外に大きな影響を及ぼすことが確実です。
社名変更には様々な課題が存在します。例えば、ジャニーズ事務所が社名変更する場合、それに伴い関連会社の登記情報、ロゴ、ジャニーズショップ、グッズなどを変更する必要が生じ、多額の費用がかかるとされています。社名変更費用は数億円以上にも上る可能性があります。
事務所名を変更することになれば、それに伴ってWEST、ジャニーズJr.、そして関西ジャニーズJr.など、複数のアーティストグループの名称も変更しなければなりません。しかしながら、現在、これらのグループは毎年3月に発売するカレンダーの打ち合わせが始まる時期に差し掛かっており、このタイミングでの変更は非常に複雑な問題です。
通常、このような状況で各出版社はスポンサー企業としての役割を果たし、社名変更に伴いカレンダーの制作を中止することを表明すれば解決するのかもしれません。しかしながら、出版業界は現在出版不況に直面しており、カレンダーの発売は確実な収益源であるため、これを手放すことには難しさが伴います。このため、来年のカレンダー発売については、WESTやジャニーズJr.などの名前はそのまま残したままで発売される可能性が高いと見られています。
この事から、ジャニーズ事務所の企業名変更が実施される場合でも、それが実際に実施されるのはカレンダーの発売後のタイミングという可能性が浮上しています。
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さらに、社名変更によってファンクラブ会員の減少が懸念されており、これは売上減少につながる可能性があります。ジャニーズ事務所は長らくファンクラブを通じて収益を上げており、年会費の総額は約520億円にも達しています。したがって、社名変更によってファンクラブ離れが発生し、収益減少が生じるリスクがあると言えます。
さらに、ジャニーズの熱心なファンクラブ会員は社名変更に反対しており、会員数は多いため、ファンの声を尊重することが考慮されています。
同族経営の維持も重要な要因です。ジャニーズ事務所は長らく創業者ジャニー氏やその親族によって経営されており、現在も経営権は藤島ジュリー景子さんの手にあります。
最後に、ジャニーズタレント自身がジャニーズ事務所に感謝の念を抱いており、自身の成功をジャニーズ事務所に帰因しているため、社名変更には彼らのプライドも関係しています。
また、被害者の立場からも社名変更が望ましいとの声が上がっており、過去の被害体験をフラッシュバックさせる可能性も考慮されています。被害者の感情を考慮することも、社名変更の是非に影響を与えるでしょう。
以上の要因を総合的に考慮すると、ジャニーズ事務所が社名変更に慎重な姿勢を示している理由が理解できます。