日常に小ネタをぽとり

知っているとちょっと得する小ネタを配信します

「道具」の違い

【シャベルとスコップの違いとは?】地域で呼び方が違う?軍用スコップとは?

2022/06/08

シャベルとスコップの違いはご存知でしょうか。

あまり意識して使い分けられることが少ないですが、

この両者はちゃんと違いがあります

今回はシャベルとスコップの違いを解説します。

スポンサードリンク

シャベルとスコップの違いとは?

シャベルとスコップの違いは、

主に形と大きさです。

 

JIS規格(日本工業規格)の規定では、

シャベルは「上部が平らで足をかけて押せるもの」

スコップは「上部が曲線状で足をかけられないもの」

と定められています。

これは1954年1月30日に制定されています。

 

一般的な分け方だと

先端が尖った剣型のものを「シャベル」

先がまっすぐで四角いものを「スコップ」と呼びます。

 

次に大きさについてですが、

大型のものをスコップ

小型のものをシャベルと呼びます。

 

しかしここで注意したいのが、

これは関東(東日本)での呼ばれ方です。

関西(西日本)では逆になり、

大型のものが「シャベル」

小型のものが「スコップ」と呼ばれます。

東と西で呼び方が逆になっています。

スポンサードリンク

用途の違い

また、用途によって呼び方を分ける場合もあります。

土木作業などで使われるものは「シャベル」

園芸などで使うものを「スコップ」と呼ばれます。

地域によっては土を掘る先のとがったものをシャベル

雪かきに使う先の平たいものをスコップと呼ぶこともあります。

 

雪の多い地方では、雪かき用のスコップもあります。

刃はアルミニウムやプラスチック製の軽量で、

先端が平たく幅広です。

誰でも扱えるように軽量化されていますが、

壊れやすいという欠点があります。

 

土木で使われるスコップは、

スペードと呼ばれるものです。

スペードとはspade(原義は「剣」)の日本語訳で、

その名の通り剣のようにとがっており、

土堀りがしやすいです。

 

また、園芸で使うような片手で持てる小さいシャベルは、

園芸用こてという名前です。

移植ごてとも呼びます。

スポンサードリンク

軍用シャベル

軍隊や自衛隊が使うシャベルは、

私たちが使うのとは別物です。

軍の装備には、塹壕を掘ることに特化した

塹壕用シャベルがあります。

 

以前は緊急時の武器としても使われました。

第二次世界大戦では、

ソビエト軍兵士や赤軍パルチザンが、

シャベルを近接武器として使った事が有名です。

 

尖った刃先を生かして打突したり、

刃の両脇が鋭利なので振り下ろすなど、

使い方を工夫すれば白兵武器として使えました。

 

1930年代後半の日本軍には、

刃の真ん中に穴があいたシャベルがありました。

これは弾除けの防盾として使えるもので、

穴はのぞき穴です。

 

現在は持ち運びが簡単な、

折りたたみシャベルが主流なので、

武器としての利用は不向きです。

しかし現代のスペツナズ(ロシア軍隊)も、

シャベルを使った戦闘技術を訓練しています。

スポンサードリンク

シャベルとスコップの違いとは?地域で呼び方が違う?のまとめ

JIS規格では、

シャベルは「上部が平らで足をかけて押せるもの」

スコップは「上部が曲線状で足をかけられないもの」

と定めれています。

 

大きさで分ける方法もありますが、

関東と関西で呼び方が逆になるようです。

-「道具」の違い