【所得税と住民税の違いとは?】住民税は所得ゼロでも払わされる!
2022/06/08
社会で働くと、税金というものが関わってきます。
会社の給与明細を見ると、
「所得税」と「住民税」の2種類の税金が、
天引きされていますね。
この2つはどちらも所得にかかる税金です。
いったい何が違うのでしょうか?
所得税と住民税の違いとは?
所得税は「国税」で、
住民税は「地方税」です。
これは収める先の違いを表しており、
所得税は管轄の税務署に、
住民税は各都道府県や各市町村の地方自治体に納めます。
どちらも収入に関わる税金ですが、
所得税は所得がゼロなら、かかる税金もゼロです。
一方、住民税は所得がなくても必ずかかってくる税金です。
税率も異なります。
所得税は「累進課税」であり、
所得額が高い人ほど納める税金も多くなります。
税率は5%~40%です。
住民税は所得の多さに関わらず、
税率10%です。
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対象年度の違い
所得税と住民税は、いつから納税するか、
つまり対象年度にも違いがあります。
所得税は1月~12月までの所得から計算され、
支払い額が決まります。
一方の住民税は前年の所得から計算されます。
法律的には、「所得」は次の年の確定申告をして、
初めて発生します。
所得が確定した年から所得税を払うので、
実際に納めるのは2年目からです。
住民税は所得が確定した次の年から払う税金なので、
実際に納めるのは3年目からです。
所得税は2年目から払う税金ですが、
実は1年目から前倒しで納めています。
これは「源泉徴収」というもので、
予想される税金額をあらかじめ給与から、
少しずつ差し引いて納めるシステムです。
その後、1年の所得が確定したら、
正式に税金が計算されます。
こうして決まった所得税の納税額と、
源泉徴収で払った金額を清算をして、
納税が完了します。
払いすぎていれば、余剰分が返金されます。
これが「年末調整」と呼ばれるものです。
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納税時期の違い
所得税の納税時期は、
所得が確定した翌年の、
2月16日から3月15日までです。
納付は全額一括で行う必要があり、
分割払いなどはできません。
住民税の支払いは一括か分割かの二通りです。
一括の場合は6月に、
分割の場合は年4回、
6月末、8月末、10月末、翌年の1月末に分けて、
納付を行います。
どこかの会社に所属している人は、
給料から所得税、住民税を天引きされて、
会社が変わりに納めてくれます。
自営業やフリーランス(個人事業主)の場合は、
それぞれを個人が納めなければなりません。
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所得税と住民税の違いとは?所得が無くても課税される!のまとめ
所得税は「国税」で、
住民税は「地方税」です。
所得税は5%~40%で、所得が高いほど税率も高くなり、
住民税は税率10%です。
所得税は一括払いで、
住民税は分割払いが可能です。
どちらも前年の所得を元に計算されますが、
所得税は2年目から、
住民税は3年目からかかります。
所得税と住民税は、
どちらも給料から天引きされています。
税額だけでなく、両方の意味も知っておくと良いでしょう。
とくに住民税は所得が無くなっても払う必要があるので、
退職後に税金の支払いで大慌てという事のないよう、
気をつけましょう。