【マグニチュードと震度の違いとは?】なぜ震度には強弱がある?
2022/06/08
地震の規模を表す場合、
『マグニチュード』や『震度』といった単語が使われますね。
この2つの違いをご存知でしょうか?
マグニチュードと震度の違いとは?
マグニチュードは、地震の大きさそのものを意味します。
震度は、ある地点における地震の揺れの強さです。
つまりマグニチュードは、
地震の規模を示す数値で不変ですが、
震度は住んでいる地域によって変わります。
地震が起きると、テレビの地震速報で、
「○○市は震度●、□□市では震度■……」
と表示されますね。
このように、震度は地域によって変わります。
マグニチュードはアメリカの地震学者の名前を取って、
『リヒター・スケール』とも呼ばれます。
震度は別名『地震階級』とも呼び、
全国に約4400箇所ある観測点で測定されています。
マグニチュードと震度は、
どちらも揺れの大きさを表す数値です。
しかし、単純にマグニチュードが大きければ、
震度も大きくなるわけではありません
震度は震源に近いほど大きくなり、
遠いほど小さくなります。
たとえマグニチュードの小さい地震でも、
震源の近くであれば大きく揺れますし、・
逆にマグニチュードの大きい地震だとしても、
震源から遠い場所ではあまり揺れません。
よって、震度は震源からの距離で変わります。
なぜマグニチュードと震度が使い分けられるかのというと、
メディアによって使い分けが便利だからです。
たとえばテレビであれば、
地図を出して、そこに震度を載せれば、
どこがどれくらいの震度なのか簡単に表現できます。
しかし新聞などでは紙面のスペースが限られるので、
各地の震度を細かく載せられません。
よって地震そのものの大きさを伝えるために、
「マグニチュード○」と表記されます。
ちなみにテレビの地震速報には、
『緊急地震警報』と『地震速報』の2種類があります。
震度3以上なら地震速報として、
震度5弱以上なら緊急地震警報として流されます。
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震度の表し方
日本の震度は気象庁が10階級に分けたもので表現されます。
震度0~6、5弱・5強・6弱・6強、そして震度7の、
10階級に分けられています。
なぜ震度5と6にだけ弱・強があるのかというと、
阪神淡路大震災が起きたころ、
同じ震度の場所でも被害の大きさに差があったため、
新しく強弱の区分が作られたからです。
この震度階級は日本の気象庁が独自に作ったもので、
海外では12階級のものが使われています。
震度は今でこそ震度計で測定されていますが、
1996年以前は気象庁で働いている人の感覚や、
地域の被害状況で決められていたそうです。
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マグニチュードの表し方
一方のマグニチュードは、-2~12で表されます。
11、12がありますが、
理論上は10までしか測定できません。
これは11以降では地震や災害を通り越して、
人類滅亡の危機となるからです。
マグニチュードは地震のエネルギーとも考えられます。
数値が0.2上がることに、
地震のエネルギーは倍になります。
つまり1増えると、エネルギーは32倍になるという事です。
もしマグニチュード11の地震が起きたら、
恐竜絶滅の原因とされる小惑星の衝突と、
同じ程度の揺れになると予想されています。
マグニチュード12では揺れるというレベルではなく、
地球そのものが破壊される値だそうです。
今までに起きた最も大きな地震は、
1960年に起こったチリ地震です。
この時のマグニチュードは9.5でした。
2011年に起きた東日本大震災は、
マグニチュード9.0であり、
日本の観測史上、最大級の値でした。
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マグニチュードと震度の違いとは?住んでいる地域で変わる!のまとめ
マグニチュードは地震の大きさ自体を表し、
震度は住んでいる地域の揺れの大きさを表します。
日本は大陸プレートの境目のちょうど真上に浮かぶ島で、
地震が頻繁に起きることで有名です。
こうしている間にも大規模な震災が起こる可能性も、
十分にあります。
いざという時に受ける被害を抑えるためには、
日ごろから非常食や消耗品の備えをし、
心構えを作っておくことが大切です。