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雑学

こめかみの血管が浮き出るのは失明の兆候!?左右で違う原因

2022/06/20

こめかみに血管が浮き出て困ってる人は大勢います。こめかみの血管は見た目が悪いので、なくしたいと思っている人もいるでしょう。一方で見た目の問題ではなく、こめかみが痛いなどの頭痛を訴える人もいます。今回はこめかみの血管に関して考察します。

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ある患者のケース

ある患者さんはこめかみにいつも血管が出ていて、触るとドクドクとしているのが悩みでした。寒い時や暑い時や運動したりするとこの血管が出てきて、ひどい時には血管が痛くなるそうです。普段は痛みがないそうですが、いつも浮き出ているので気になるのです。これは何かの病気でしょうか?痛みがない場合でも病院に行った方が良いのでしょうか?血管が詰まっているのではないかとこの患者さんは心配しています。

 

一つの見解を言えば、このこめかみの血管の浮き出ていることは異常ではありません。こめかみの血管が浮き出ることを、専門用語では浅側頭動脈と言います。動脈なので当然脈が触れますし、運動すれば血圧が上がって脈が強くなります。こめかみの血管が浮き出て見えるのは、色白で皮膚が透けて見えているためでしょう。今回の場合は治療の対象にはならないと考えられます。

 

失明の恐れあり?

しかし側頭動脈に関する病気の可能性もあります。それは側頭動脈炎と呼ばれるもので、浅側頭動脈が赤く腫れ上がり、脈が強く痛みを伴っている場合は、この病気の可能性があります。側頭動脈炎は自己免疫疾患であり、原因は特定されていません。四十歳以上の人に多く、男女比で比較すれば女性の方が多く疾患しています。この側頭動脈炎の恐ろしいところは、ある日突然失明してしまうことです。側頭動脈は眼球自体の栄養の血管である眼枝で分離しているため、炎症が進んでここまで病気が進行すると、失明してしまうのです。こめかみの血管が赤く腫れ上がり、強い痛みを覚えた場合は、すぐに病院で診察しましょう。

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偏頭痛の可能性

側頭動脈炎は恐ろしい病気ですが、こめかみの頭痛は単なる片頭痛であることもあります。偏頭痛の原因としては、精神的なストレスや寝不足、もしくは食べ物が原因です。体調の変化が起こると、血管が広がり頭痛が起こるのです。症状としては頭痛が数時間から3日ぐらい続き、月に数回、多いときには週に数回の頻度で起こります。嘔吐や音や光に敏感になり、痛みが出る前はあくびが出たり、目の前がキラキラして見えるという症状も出ます。

 

片頭痛の具体的な原因としては、テレビやパソコンのディスプレイの光を長時間見続けることで引き起こされる場合があります。食べ物ではチョコレートやチーズ、アイスクリームや卵などが原因となります。飲み物ではアルコールやカフェインが原因となります。

 

偏頭痛の対処法としては、痛みのある部位に氷枕などを当てて頭痛が治るまで冷やしましょう。部屋の明かりは暗くして、静かに安静に過ごすのが良いです。偏頭痛の予兆を感じたら、あらかじめ薬を飲んでおくことも大切です。

 

ちなみに、こめかみの痛みは脳梗塞や脳出血の症状の一つでもあります。左のこめかみが痛い場合は、脳の病気の可能性があります。脳梗塞や脳出血のその他の症状は、手足がしびれることや、言葉がうまく出ない、物が二重になって見えるなどの症状があります。右のこめかみが痛い場合は、緊張による頭痛の場合が多いです。

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