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雑学

顎のしこりが痛く ないけど癌?何科を受診すれば良いの?

2022/06/20

顎のしこりといっても、実際には首と顎の間にあるしこりも多いです。このようなしこりを病院で検査しようとしても、何科を受診するべきかわからない方も多いかもしれません。のどの部分には唾液を分泌する耳下腺や顎下腺、代謝に必要な甲状腺など重要な器官が集まっています。またリンパ節も多く集まっており、これらは免疫を守っています。こういう場所にしこりが現れると誰でも不安になりますが、その原因や対処法を見ていきましょう。

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喉に現れる病気には唾液腺腫瘍というものがあります。耳の下に現れる場合は耳下腺腫瘍、顎の下に現れる場合は顎下腺腫瘍と言います。これらには良性と悪性の2種類があり、良性の場合は腫れやしこり程度ですが、悪性の場合は顔の神経の麻痺や痛みが発生してしまいます。

また甲状腺腫瘍という病気もあります、これは甲状腺にできる腫瘍ですが、良性も悪性も腫れやしこりが主に起こります。症状が軽いうちは自分が発見することが難しく、2cm以上になるとはれてくるので自覚症状が出てきます。

リンパ節腫脹という、リンパ節が炎症や腫瘍で腫れ上がる病気があります。たいていリンパ節は耳の下の近くにあるので、この病気では耳の下が腫れることが多いです。炎症を起こす病名としては、急性リンパ節炎や慢性リンパ節炎があり、これらは痛みを伴います。腫瘍には良性と悪性の2種類があり、悪性の場合は治療が長期間に及んでしまうこともあります。

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これらのように喉の病気になると、腫れやしこりが現れ、それが2~3cmほどになると気づく人が多いです。初期症状の場合は気づかない人も多いですが、触るとわかることもあります。2~3センチまで大きくなると、深いところにある腫瘍でもしこりとして感じることができます。炎症性のものは患部が赤くなったり火照って熱を持つということがあります。また悪性のものでは、神経の麻痺が起こったりするので、異変を感じた場合は早めに病院で診察を受けましょう。悪性腫瘍の場合はタバコや飲酒がそのリスクを高めると言われています。ただし良性のものに関しては、今のところ原因は分かっていません。そのため日頃から注意することで防げる病気ではありません。ただし中高年に腫瘍が多く見られるため、加齢も原因であると考えられています。

このような喉の病気は実は耳鼻咽喉科の領域であるのですが、ほとんどの方はそれを知りません。そのため間違って内科を受診する方もいますが、その場合は内科から耳鼻咽喉科を紹介されて来る場合が多いです。

病院に行くと、まず診察室にある機械を使って目で見て診察します。その後、患者さんから症状を聞いて、腫れやしこりの具合を確かめながら発生場所を特定して行きます。この際に口や鼻の中も入念に検査します。その後内視鏡でくまなく喉を見て、腫瘍の有無を確認します 。しこりの硬さや発生場所にもよりますが、必要であれば造影CTの撮影やエコー検査も行います。腫瘍が悪性か良性かは、細胞を診断する細胞診で分かります。悪性腫瘍の可能性が高ければ腫瘍マーカーという採血をします。

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