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「意味」の違い

戦略と戦術の違いとは?ビジネスシーンでの具体例を解説!

2022/06/05

戦略と戦術は、日常的にも使われる事のある言葉です。

もとは軍事用語でしたが、今では政治やビジネスなど、

様々な場面で使われますね。

 

今回はこの、戦略と戦術の違いを解説していきます。

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戦略と戦術の違いとは?

分かりやすく言うと、

戦略が『計画』、戦術が『手段』という意味です。

 

まず戦略とは、

「勝利するために、兵力を効果的に運用する方針」

の事です。

全体を広い視点で見通し、長期的な計画を指します。

兵力や資源など、あらゆる要素を総合的に判断し、

立てられた大局的な計画・手段が戦略です。

 

一方、戦術とは、

「実際の敵地、現場で兵士の動かし方」

の事です。

戦略が計画であるのに対し、

戦術は実行方法や、その方策を指します。

 

もともとは戦略も戦術も軍事用語でしたが、

現代ではビジネスシーンなどで使われています。

 

「経営戦略」という言葉を聴いたことがあるかと思います。

 

戦略は大局的な視点から立てる計画なので、

企業などが運営していくための方針や、

将来を見通した経営計画といった、

『目標実現に向けたシナリオ』という意味で用いられます。

 

そして戦術は『目標を実現するための具体的な方法』です。

戦略で立てた計画を実行していくための実践的な手段が戦術です。

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戦略と戦術の具体例

戦略や戦術は、現代でも使われます。

前述したように経営戦略という言い方がありますし、

単に計画を立てることを「戦略を立てる」とも言います。

 

例えば10万円を使って事業を立てる場合、

この10万円を何に使うかが戦略です。

もしレストランを始めるのなら、

10万円を料理道具とエプロンの購入に当てました。

 

これも一種の戦略です。

目的(戦略)をレストラン経営と設定し、

10万円というリソース(資源)を道具の購入に当てる。

 

何を目的にするか決め、

その上で限られたリソースをどのように分配するか決定する。

 

簡単な例ですが、戦略はつまりこういったことです。

 

一方、戦術は分配したリソースをどのように使うかです。

今回は分配した10万円で、道具を購入します。

この時、より安く道具を手に入れられる方法を発見し、

10万円必要なところを8万円で済ませられました。

 

このように、実際に現場でどのような行動を取るか。

これが戦術です。

 

場合によっては新人教育や、新メニューの開発など、

いろいろと変わってきます。

その場合も、より早く教育する方法を取ったり、

材料を工夫してメニュー開発のコストを抑えたりなど。

 

ようするに戦略で決めた方針をどのように実行するか。

この工夫をするのが戦術です。

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戦略と戦術、どっちが重要?

戦略と戦術の違いについて解説しました。

一見どちらも重要に見えますね。

しかし、あえてどちらが大切かを決めるなら、

なんといっても戦略です。

 

なぜかというと、

『戦略の誤りは戦術では補う事はできない』

といわれるからです。

 

例えば、先ほど挙げたレストランの例を考えて見ましょう。

10万円でレストラン経営の戦略を立てて、

その10万円を道具の購入に当てました。

 

しかし、レストラン経営をする予定だった人たちは、

実は農家で、レストラン経験がありませんでした。

この場合、リソースの分配を誤ったことになります。

本当は農機具や肥料、種などを買わないといけませんでした。

つまり、そもそもの戦略が間違っていたのです。

 

料理道具やエプロンを、農業に再利用することは出来ません。

どれだけ戦術を工夫しても、

戦略の誤りを補うことは不可能です。

 

これが「戦略の誤りは戦術では補う事はできない」

と言われる理由です。

 

 

もう1つ、会社の経営を例にして見ましょう。

靴の販売会社が、海外に支店を作ると決めたとします。

支店を作るのは、ある国のAという地域。

Aを中心に営業するという戦略を設定しました。

 

しかし実際に支店を出してみたら、

Aという地域では靴を履く習慣が無いことが判明しました。

 

そもそも靴を履く習慣の無い国で、靴が売れません

「Aで靴を売る」という戦略が間違いだったのです。

 

実際に靴を売る手段が「戦術」ですが、

そもそも靴の売れない地域では、

どれだけがんばっても売り上げは伸びません。

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ここで

「靴を履く習慣がないなら、ライバル企業もいない。

ならばむしろ狙い目だ!」

 

という戦術を考え、実行できる兵士がいればよいのですが……。

実際にそんな凄腕の人はなかなかいません。

 

戦略を誤ると、戦術では取り返しがつかないという一例です。

 

基本的に戦略は、戦術よりも先に立てるべきです。

明確なゴールがあるからこそ、

そこに至るまでの道筋が考えられます。

戦略と戦術の違いとは?最も大切なのはどっち?のまとめ

いかがでしたか?

戦略や戦術というのは、つまり『目的と手段』です。

手段を決めるには、まず目的が無くてはいけません。

 

こうして意味を見てみると、ビジネスや勉強など、

あらゆることに応用出来ることがわかりますね。

-「意味」の違い