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「意味」の違い

【捺印と押印の違いとは?】名前は手書きで捺印するのが法的に最強!

2022/06/05

「日本はハンコ文化」といわれますが、本当にハンコを押す機会が多いですね。ハンコを押すことを「捺印」・「押印」と言いますが、この2つは何が違うのでしょう?

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捺印と押印は何が違う?

結論から言うと、この2つにハッキリとした違いはありません。

捺印とは「署名捺印」の略です。文字通り、名前を書いてハンコを押すという意味ですね。一方、押印とは「記名押印」の略です。こちらも押印とほとんど同じ意味です。

 

捺印と押印は「どちらもハンコを押す」ということを指す言葉であり、これ自体の意味は同じです。この2つは使い分けられることが少ないです。まったく同じ意味の「押捺」(おうなつ)という言葉もあるように、、使い分けの必要がないほどソックリの意味を持っています。

 

注目してほしいのが、”署名”と”記名 ”という部分です。

 

名前を書くことが、記名か署名かによって、「ハンコを押す行為」をどう呼ぶかが変わります。どうやら捺印と押印の違いを知るには、署名と記名の違いも知る必要があるようです。

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 「記名」か「署名」で、押印か捺印かが決まる!

まず「署名」とは手書きの事です。ペンや鉛筆などで氏名を手書きする事を署名と呼びます。一方「記名」とは、ゴム印やワープロで名前を書くことです。パソコンのワードソフトで作った書類に自分の名前を打ち込めば、それは「記名」と呼びます。

 

つまり、氏名を手書きか印刷かで、ハンコを押す行為が捺印か押印かが決まります。氏名を手書きした書類にハンコを押す場合は「捺印」、パソコンで氏名を含めて作成した書類にハンコを押す場合は「押印」と言います。

 

自分で名前を書いて、さらにハンコを押す場合は「捺印」と覚れば良いですね。

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捺印と押印、効力が強いのはどっち?

名前を手書きすれば捺印、印刷された名前の場合は押印と呼ぶ事が分かりましたね。ではこの2つに、効力の違いはあるのでしょうか?

 

具体的な効力の関係は以下のとおりです。

 

記名<記名・押印<署名<署名・捺印

 

記名や押印が一番効力が弱いですね。記名でもハンコを押せば効力が強まるようです。記名はパソコンで名前を打ち込むことを指すので、当人の自筆ではありません。なので効力が弱くなります。日本はハンコ文化ですが、サインはやはり自筆の方が効力は高いです。

 

一方、署名は記名・押印よりも効力が強めです。パソコンで打ち込んだのでは筆跡が分からないので、筆跡が残る「書名」の方が強いようです。さらにハンコがあれば、効力が最大になります。

 

基本的に自筆のサインと判子の両方があれば効力が強いと覚えておきましょう。

 

捺印と押印の違いとは?手書きの名前で捺印が法的に最強!のまとめ

捺印と押印は、社会に出ると目にすることの多い言葉です。2つの意味はほとんど同じですが、氏名を手書き(署名)する場合は捺印、パソコンで印刷された氏名(記名)の場合は押印と呼びます。効力は筆跡の残らない記名・押印より、自筆とハンコがセットである署名・捺印の方が強くなります。

 

明確に使い分けられることが少ない、捺印と押印。意味を知っていると、周囲から「あの人は博識で凄い!」と良い印象を与えられるかもしれませんね。

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