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雑学

マイルドヤンキーの生態。でかい車でイオンに行き、地元の同級生とたむろする

2022/06/05

 

ヤンキーと言えば、どういう人を思い浮かべるでしょうか?

金髪やリーゼント、改造車、自販機やコンビニでたむろする怖い人、DQN(ドキュン)などを思い浮かべる人もいるし、関連語としてはカラーギャングや半グレなどでしょうか。

ヤンキーの発祥については諸説ありますが、1970年代に誕生したと言われています。ヤンキーファッションは70年代に広まり、80年代以降は暴走族の私服として定着しました。

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しかし、今のヤンキーは昔のヤンキーに言わせると「よくわからん」とのことです。バイクは改造するのに、暴走族には入らない。ヤンキー漫画のろくでなしブルースやビーバップハイスクールにも、現実味を感じないので興味を示しません。キャバクラに連れて行こうとしても、キャバクラよりお金のかからないガールズバーに行こうとし、そこでもガツガツ口説こうとはしないのです。

今のヤンキーはおとなしく、かつオシャレになってきています。全体的にいい人が多く、犯罪に手を染める人も少ないです。エグザイル系の悪羅悪羅ファッションに身を包み、地元の居酒屋で中学時代の友達とつるむ。活動範囲が狭く、そこから出ようとはしません。

 

イオンは天国

マイルドヤンキーにとってイオンは夢の国です。イオンに行けば何でもできると言うのです。確かに、イオンの中には、無印良品やヴィレッジヴァンガード、百均のダイソーや家電量販店、スターバックスやサブウェイ、マクドナルドやミスタードーナツ、長崎ちゃんぽんリンガーハットなどのフードコートが充実していて、ツタヤや映画館、ゲームセンターまでそろっています。

地方において、これだけの数のメジャーショップが1か所に集まっているのはなかなかないでしょう。夢の国と呼ぶのもわかります。

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マイルドヤンキーの成り立ち

2000年代は物が売れなくなり、安いファストファッションやファストフードが流行しました。ITの進歩で、映像や音楽がタダ同然で手に入るようになり、稼がなくても十分幸せな生活が手に入るのです。

バブル期は金の亡者のように働きづめだった大人たちが、いくら高学歴で大企業に勤めていてもリストラにあってしまう。そんな大人たちを見ていれば、将来の自分もそこに重ね、いい大学に入ったって、いい会社に入ったって、上京したって幸せになれないじゃないかと見切りをつけてしまうのもうなづけます。

このような環境から、上京志向の無い、生まれ育った地方で、中学時代などの友達と楽しくやっていく、そこそこの幸せで満足するマイルドヤンキーが生まれたのです。

 

趣味はアニメ鑑賞

ヤンキーとは縁遠い存在と思えるアニメも、マイルドヤンキーは嗜みます。アニメはヲタクが見るものというイメージが強いですが、Youtubeやニコニコ動画などでアニメに接する機会が増えたマイルドヤンキーは、「化物語」や「涼宮ハルヒの憂鬱」「進撃の巨人」などを好んで見ます。

「新世紀エヴァンゲリオン」も放送当時はヲタクしか見ませんでしたが、新作映画が上映されたり、パチンコでエヴァの新台が入荷され、パチンコのホールでエヴァを知ったマイルドヤンキーも少なくありません。エヴァの主題歌である「残酷な天使のテーゼ」は、今や若者のカラオケの定番曲です。

 

鉄板のエグザイル人気

マイルドヤンキーに鉄板の人気なのがエグザイルです。日焼けしたマッチョな体悪羅悪羅系のファッションメンバー同士の仲の良さやばいね!とお互いを認め合う精神が、マイルドヤンキーにドはまりしているのです。

仲間や家族主義が強いエグザイルのグループポリシーを踏襲して、マイルドヤンキーも仲間や家族を捨てて上京し、ビッグになって六本木に住むと言った野望は持ちません。あくまでも地元から離れず、仲のいい友達たちと同じタイミングで子供を産み、お互いの子供を遊ばせ、家族ぐるみの付き合いをしていくことを最上位としています。

またヤンキー女子に人気なのが安室奈美恵と浜崎あゆみです。安室奈美恵はキラキラとした10代を過ごし、若くして結婚・出産、その後に離婚しますが、めげずに自分を信じ成功をつかむという、ヤンキーが憧れる人生を歩んでいます。浜崎あゆみも、自ら作詞した歌詞の中で、幼少期の両親の離婚や荒れていた10代などのトラウマを語り、ヤンキー女子の強い共感を得ています。

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大きい車ほど良い

現代の若者は車離れしていると言われますが、マイルドヤンキーには車人気は根強いものがあります。欲しい車は、エルグランドやアルファードなどの大型ミニバンや、高級外車のハマーやBMWなどです。

車は大きければ大きいほどいいらしく、大きな車を手に入れると、仲間から「やったじゃん!」と認められるのだ。それに大きな車なら、仲間全員で遊びに行けるので、そのためにも大きな車が欲しいのだ。ちなみに、仲間が乗り降りしやすいように、ドアはスライドドアが良いとのこと。

 

スマホは持っているがあまり活用しない

近年のスマホの普及率の増加と同じく、マイルドヤンキーの間でもスマホを持っている人は多いです。しかし、特にスマホを持っている理由はなく、ガラケーの契約で携帯ショップに行ったらスマホを勧められたからとか、i-Phonが流行っているからといった薄い理由から持っています。

マイルドヤンキーは基本的にITスキルが乏しく、スマホを使いこなせないためガラケーに戻す人もいますが、ラインでスタンプを購入したいからスマホを使っているなどの理由もあります。

Twitterも一応使いますが、世間に向けた発信は皆無で、あくまで仲間内にしか伝わらない内容を書いて、それが結果的に世界に発信されているという状況です。ラインと同じような使い方をしているので、外野が見ると何について言っているのか不明で、彼らの中には世間に見られているという認識がないのです。

あくまでも推測ですが、このような世間に見られている認識の無さから、バカッターが生まれたのではないでしょうか?バカッターは、コンビニのアイスケースに入ってみたり、厨房で床に落とした食材を客に提供したりといった動画をTwitter上にあげたのですが、これも仲間内で共有するつもりが、世間に発信してしまったという流れなのでしょう。

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