【祝日と祭日の違いは何?】祭日が一般的でないのは法律で廃止されたから!
2022/06/05
祝日と祭日の違いをご存知ですか?
どちらも休日というイメージはあるものの、
具体的な違いは分からないという人が多いですね。
今回は祝日と祭日の違いについて解説していきます。
祝日と祭日の違い
祝日・祭日はどちらも同じ休日です。
これらは法律によって制定されています。
まず祝日とは
「その国で大きな出来事があった日を、国が記念日として制定した日」のことです。
大きな出来事とは、例えば建国や独立など。
日本なら建国記念日が代表的ですね。
祭日は
「宗教的に重要な儀式が行われる日」のことです。
「祭る」という言葉には「神を招き、祈願する」といった意味があります。
皇室で行われる祭事とは、農作が上手くいくように祈願したり、天皇の祖先が定めた記念日を祝ったりなど。こうした儀式を行う日なので、祭日といいます。
祝日はワクワクするという人もいるのではないでしょうか?
祝日といえばお休み。
特に学校時代は待ち遠しかったですね。
近年は祝日でも休めない人が多いのが悲しいところですが……。
スポンサードリンク
祭日は具体的に何をする日?
祝日は何かをお祝いする日だと、感覚的に分かりますよね。
では祭日とは、具体的に何をする日なのでしょうか
祭日は皇室が宗教的な儀式を行う日です。
祭日に行われる儀式は、神道のものです。
神道は八百万の神を信仰する、日本の土着の宗教ですね。
日本の宗教というと仏教をイメージしやすいですが、仏教はインド発祥の宗教です。
祭日に行われる祭事は神社で行われます。
具体的には靖国神社や伊勢神宮など。
この祭事を執り行うのは皇室です。
天皇は日本の代表・象徴なので、日本における大切な儀式も皇室の役目というワケです。
スポンサードリンク
昔の人は祝日ではなく「祭日」と呼んでいた?
御年を召した方の中には、祝日を「祭日」と呼ぶ人がいます。これはなぜでしょう?
この理由は第二次世界大戦の後まで遡ります。
1945年、日本は戦争に負けましたね。
その後、日本の憲法が法改正をすることになりました。
これにより日本の休日についても変更されました。
休日について定めた法律は、1948年に出来た『国民の祝日に関する法律』です。
この法律で定められた3つの祝日は、
「国民の祝日」・「国民の休日」・「振替休日」です。
祭日という文字がない事にお気づきですね。
この法改正で祭日という呼び名が廃止された事により、祭日よりも「祝日」という呼び名が浸透しました。
ちなみに振り替え休日とは、
祝日が日曜や他の祝日に被った時に、
代わりに休みになる日のことです。
昔は皇室が祭事を行う日を「祭日」と呼んでいましたが、法改正により名称が変えられ、祝日と呼ばれるようになりました。
ご老人の中に祝日を「祭日」と呼ぶ人がいるのは、そもそも祭日という呼び方が一般的だった時代に生まれたからです。
なお、「国民の休日」とは、前後を祝日に挟まれている日です。こういった日がある場合、まるでオセロのようにその日も休日になります。
国民の休日はほとんど無い、珍しい日です。
可能性があるとすれば、秋分の日と敬老の日がある9月です。
この2つの祝日が1日違いになれば、連休となります。シルバーウィークなどの連休が発生するのは、この国民の休日が関係しているからです。
祝日と祭日の違いは何?実は違う意味って知ってた?のまとめ
祝日は「国で起きた大きな出来事を祝う日」で、祭日は「宗教的な儀式を皇室が行う日」です。
祝日という呼び方が一般的になったのは、第二次世界大戦後の法改正で祭日という呼び方が廃止されたからです。
祝日の日は、祭日に行われる儀式に思いを馳せて過ごすのも日本的で良い過ごし方かもしれませんね。