【戸籍謄本と抄本の違いとは?】謄本の使い道の方が大事!
2022/06/05
戸籍謄本と抄本の違いをご存知ですか?結婚やパスポートの申請などには、謄本や抄本が必要になります。どちらも個人情報なので、扱いには気をつけたい所。抄本で良いのに謄本を渡してしまい、親族の個人情報が流出する可能性もゼロではありません。
この記事では戸籍謄本と抄本の違いを解説していきます。謄本や抄本が必要になった時のために、ぜひ参考にしてください。
戸籍謄本と抄本の違いは?
「戸籍謄本(とうほん)」とは、戸籍の内容すべてが記された書面のことです。戸籍の原本には自分のほかに家族などの情報も入っていますが、戸籍謄本にはそれらも書かれています。戸籍に記載されている全部の情報が記されているので、『全部事項証明書』と呼ばれます。
これに対し「戸籍抄本(しょうほん)」とは、戸籍の内容の中から、一部のみを抜き出した書面のことです。戸籍に記載されている内、一人の人物の情報のみが抜粋されて書かれています。『個人事項証明』とも呼ばれます。
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戸籍謄本と抄本は使い道が違う?
戸籍謄本と抄本は記載内容が違うわけですね。では用途の違いはあるのでしょうか。
戸籍謄本は、結婚・離婚する時、本籍を変える時、養子縁組をする時などに使います。例えば結婚や離婚、養子縁組や離縁などで家族関係が変わる時に使用されます。遺産や財産を相続する場面でも、家族関係を証明する為に使われます。
個人の身分証明より、親族の相関関係を証明する為の書面と言えますね。また、名前を変更する手続きでも戸籍謄本の方が必要です。
「戸籍謄本か抄本のどちらか必要」と言われたら、戸籍抄本の方を提出しましょう。これは個人情報の観点からも重要です。謄本と抄本を明確に使い分けている人ばかりではありません。なので契約や申請をする際、「戸籍の”謄本”が必要です」ど言われる場合があります。そんな時は念のため、戸籍謄本と抄本のどちらを提出すればよいかを確認しましょう。どちらでも良いと答えられたら抄本を提出すれば良いでしょう。
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戸籍謄本や抄本は他人でも取得できる?
戸籍謄本や抄本は、本人以外の人が取得することは出来ません。どちらも個人情報を記した書面なので、取得出来るのは戸籍に記載されている本人に限ります。
これはたとえ直系の親族や兄弟でも同じです。本人が戸籍取得にいけず、親族の誰かに代理で行ってもらう場合があるかもしれません。その時は戸籍に記載されている本人の委任状が必要となります。委任状があれば取得出来ますが、戸籍に記載されている本人に無断で取得することは出来ません。
謄本や抄本を取得する場合、自分の本籍地の住所がある役所・役場で申請します。発行には免許証やマイナンバーカードなど、顔写真の付いた証明書が必要になります。名前、生年月日、住所が載っているものなら、学生証・社員証などでもOKです。
戸籍謄本と抄本の違いとは?より大事な場面で使うのは謄本!のまとめ
いかがでしたか?
戸籍謄本と抄本の違いでした。結婚や養子縁組など、家族構成が変わる場合は謄本が必要です。
それ以外の契約や申請には抄本で事足ります。個人情報が漏れる可能性もありますので、何かの契約や申請の際には戸籍抄本を出すようにすれば安心です。