【芥川賞と直木賞の違い？】ダブル受賞は無い？賞金はいくら？
2022/06/10
お笑い芸人として初めて芥川賞を受賞された、
ピースの又吉直樹さんの火花は鮮烈な印象を残しましたよね。
今回は混同しやすい芥川賞と直木賞の違いや、
２つの賞のダブル受賞はあるのか、
はたまた意外と少ない賞金の額について紹介します。
芥川賞と直木賞の違い
まず、芥川賞について。
芥川賞の正式な名前は、芥川龍之介賞です。
芥川龍之介は夏目漱石の弟子で、
“羅生門”や“鼻”、“蜘蛛の糸”等を書いた作家です。
芥川龍之介の作品の多くは、純文学と呼ばれるものだったので、
芥川賞の選考対象は純文学作品となっています。
また、無名あるいは新人の作家が選ばれることが多いです。
ちなみに、純文学とは、娯楽性よりも芸術性に比重を置いている小説の事です。
歴代の芥川賞作品には、
村田沙耶香の“コンビニ人間“
羽田圭介の”スクラップ・アンド・ビルド“
又吉直樹の”火花“
西村賢太の”苦役列車“
金原ひとみの”蛇にピアス“
綿矢りさの”蹴りたい背中“
村上龍の”限りなく透明に近いブルー“
等があります。
一方、直木賞について。
直木賞の正式な名前は、直木三十五(なおきさんじゅうご)賞です。
直木三十五は、小説家のほか、映画監督や脚本家の顔を持つ人で、
多くの作品は大衆文学でした。
そのため、直木賞の選考対象は大衆文学作品となっています。
また、中堅作家が選ばれることが多いです。
ちなみに、大衆文学とは、芸術性よりも娯楽性に比重を置いた小説の事です。
歴代の直木賞作品には、
恩田陸の“蜜蜂と遠雷”
朝井リョウの“何者”
池井戸潤の“下町ロケット”
三浦しをんの“まほろ駅前多田便利軒”
東野圭吾の“容疑者Xの献身”
熊谷達也の“邂逅の森”
重松清の“ビタミンF”
金城一紀の“GO”
浅田次郎の“鉄道員(ぽっぽや)”
等があります。
スポンサードリンク
本屋大賞って何？
最近、本屋大賞というのを聞くことが多くなった気がしませんか？
本屋大賞とは、全国の新刊書の書店員(オンライン書店も含む)が選ぶ
お客さんに薦めたかったり、自分の店で売りたい本の事です。
出版不況の中、書籍業界を盛り上げるために、2004年に作られました。
歴代の本屋大賞受賞作品には、
恩田陸の“蜜蜂と遠雷”
百田尚樹の“海賊とよばれた男”
三浦しをんの“舟を編む”
東川篤哉の“謎解きはディナーのあとで”
湊かなえの“告白”
伊坂幸太郎の“ゴールデンスランバー”
リリー・フランキーの“東京タワー オカンとボクと、時々、オトン”
小川 洋子の“博士の愛した数式”
等があります。
スポンサードリンク
選考時期はいつ？賞金はいくら？
芥川賞と直木賞は、年に2回、1月と7月に選ばれます。
芥川賞と直木賞の両方の候補になっても、
どちらかの賞に選ばれた時点で、もう片方の受賞は無くなります。
また、芥川賞と直木賞どちらかを受賞した作家は、
それ以降どちらの賞にも選ばれることはありません。
つまり、ダブル受賞は無く、どちらか1度きりの受賞という事ですね。
ちなみに両賞合わせて最年少受賞記録は、
19歳11か月で、“蹴りたい背中”の綿谷りささんでした。
さて、賞金についてですが、
芥川賞と直木賞の賞金と賞品は同じで、
どちらも100万円と懐中時計です。
意外に金額が少ない気がしますが、
受賞する事で多くの人に作品が認知され、
作家としても長く愛されるきっかけになるでしょう。
スポンサードリンク
芥川賞と直木賞の違い？ダブル受賞は無い！賞金100万円は少ない？のまとめ
芥川賞と直木賞には、対象作品や対象作家に違いがありました。
２つの賞の受賞は、長い作家人生を切り開く
大きな転機になる事は間違いないでしょう。
興味があれば、今年の受賞作を読んでみてはいかがでしょうか？