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「ファッション」の違い

【かりゆしウェアとアロハシャツの違いとは?】もとは日本の着物?

2022/06/05

アロハシャツといえば、

ハワイのシャツとして有名です。

日本にもかりゆしシャツという、

沖縄でおなじみの衣服があります。

 

どちらも暑い地域、季節で着られるシャツです。

この両者の違いは何なのでしょう?

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かりゆしウェアとアロハシャツの違い

かりゆしウェアとアロハシャツは、起源が違います。

そしてその違いはデザインにも現れています

 

アロハシャツは皆様もご存知の通り、ハワイ発祥の服です。

しかし起源は日本の着物にあります。

 

ハワイに日本人が移住した際、

日本の着物を持っていきました。

初めて着物を見た当時のハワイ現地人は、

その美しさを大変気に入ります

 

そして「その着物をシャツにしたい」と望み、

和柄の着物でシャツを仕立てました

これが歴史上、最初のアロハシャツです。

 

1930年代初めにはアロハシャツが現地の服として定着し、

「アロハシャツ」という呼び名も一般的になっていたそうです。

この頃には現地の風土を反映した柄が主流となり、

パイナップルココナッツなどあしらった、

トロピカルでカラフルな色合いのデザインになりました。

 

このアロハシャツが、ハワイを訪れた観光客によって、

日本に伝わりました。

1935年には日系人経営のムサシヤが、

日本で始めて「アロハシャツ」名の広告が出され、

日本に広まることとなります。

 

一方、かりゆしウェアは、

アロハシャツを意識して作られた、沖縄発祥の服です。

アロハシャツから派生したシャツといえます。

 

かりゆしウェアの起源は昭和45年

沖縄県観光連盟会長の故・宮里定三氏が発案しました。

 

沖縄の暑い夏を快適に過ごすと同時に、

沖縄の観光をPRするため」

という目的です。

 

暑い季節に着るシャツと言うことで、

アロハシャツをモチーフにして作られたそうです。

基本的なデザインや形状がアロハシャツに似ているのは、

これが理由です。

 

こうして誕生したかりゆしウェアは、

ハイビスカスデイゴといった沖縄の花や、

沖縄の伝統工芸品である琉球紅型琉球絣の柄など、

沖縄らしさを前面に出したデザインだったそう。

 

当時は「沖縄シャツ」という名称でしたが、

2000年にデザインの限定が緩和され、

正式に「かりゆしウェア」と命名

 

同年の沖縄サミットがきっかけとなり、

知名度が上がりました。

 

現在はデザイン・スタイルが多様化し、

長袖や喪服用のシャツも作られています。

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アロハシャツはトロピカル、かりゆしウェアはモダン!

両者の一番の違いは、やはりデザインです。

アロハシャツはパイナップルやヤシなど、

トロピカルなものをモチーフとし、

全体的に鮮やかでカラフルな色彩です。

 

かりゆしシャツは、ハイビスカスやデイゴ、八重山ミンサー、

、ゴーヤ、シークヮーサー、シーサーなど

沖縄とかかわりの深いものや、

琉球絣や紅型といった伝統工芸をイメージした柄です。

 

アロハシャツに比べて東洋的で、

おとなしめなデザインが大目です。

 

より噛み砕いて言うと、

アロハシャツは明るいうちからマイタイを飲み

サーフィンをたのしむようなイメージ

かりゆしウェアは京都や寺など、

歴史的な場所にもとけこむようなデザインと言えます。

 

ちなみに「かりゆしウェア」とは、

沖縄県内で生産されたものだけを指します。

沖縄以外で作っても、

かりゆしウェアという名前で売ることは出来ません。

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かりゆしウェアはフォーマルな場でも着られている!

アロハとはハワイ語で、

「好意・愛情・慈悲・思いやり・挨拶」という意味です。

かりゆしとは沖縄の方言で、

「めでたい」「縁起がいい」という意味です。

 

アロハシャツもかりゆしウェアも、

なんとなくカジュアルなイメージがありますね。

 

ところが沖縄県内では、

かりゆしウェアは夏の正装として定着しています。

 

2005年から始まったクールビズの一環として、

かりゆしウェアがワイシャツ代わりに使われました。

これが定着し、フォーマルな場でも着られるようになります

 

かりゆしには「縁起がいい」という意味があるので、

結婚式でもかりゆしウェア着用での出席を薦める場合もあります。

 

こうした結婚式を「かりゆしウェディング」と呼び、

ひそかなブームとして広がりつつあります。

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かりゆしウェアとアロハシャツの違いとは?基は日本の着物?まとめ

アロハシャツは日本の着物を起源とし、

トロピカルで鮮やかなデザインが特徴。

かりゆしシャツはアロハをイメージしたもので、

沖縄と関係の深い柄やデザインが特徴です。

 

もとを辿れば日本の着物がベースになっているようです。

アロハは海外、かりゆしは沖縄というイメージがありますが、

むしろ日本人こそこういったシャツが向いているかもしれません。

 

特に日本の夏は高温多湿で、

年々暑くなっています。

かりゆしウェアはフォーマルな場でも着られていますし、

日本全国に広がれば夏が過ごしやすくなりそうです。

 

アロハやかりゆしウェアが夏の着物として、

日本中に定着すると良いですね。

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