デニム、ジーンズ、ジーパンの違いとは?呼び方が違うだけ?
2022/06/05
服の名称というのは、時代によってコロコロ変わります。
デニムもその1つですね。
一昔前はジーパンと呼び、最近までジーンズと呼び、
現在ではデニムと呼びます。
これらは何が違うのでしょう?
デニム、ジーンズ、ジーパンの違いとは?
結論から言うと、
デニムは生地、ジーンズはデニム生地のズボン、
そしてジーパンはジーンズを指します。
デニムとは綾織りで作られた厚地綿布のこと。
衣類そのものの名前ではなく、素材を指す単語です。
ジーンズの生地は丈夫で、
引っ張ってもほつれたりしませんよね。
ああいった生地をデニムといいます。
フランス語の「serge de Nîmes
(ニーム産のサージ生地の意)」
が語源です
デニム生地で作られたパンツを「デニムパンツ」と言い、
それが略されて「デニム」と呼ばれました。
素材の名前が転じて、
衣類の事を意味するようになったと考えるとよいでしょう。
ジーンズはデニム生地で作られたズボンの事です。
綿素材の厚手織物生地が使われたズボンで、
上記のデニムパンツの別名です。
ジーンズの語源は、イタリアのジェノヴァです。
ジェノヴァはジーンズに使われる生地の産地でした。
ジェノヴァを表すフランス語がGêne(ジェーヌ)であり、
それが英語圏に入ったときにjean(ジーン)となり、
jeans(ジーンズ)になったと言われています。
語尾の「ズ」がどこから来たのかというと、
英語では脚に着用するものを複数形にするからです。
ソックス(socks)やシューズ(shoes)などもその一例です。
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「ジーパン」は英語?日本語?
ジーパンはジーンズのちょっと古い呼び方です。
ジーンズの生地で作られたパンツなので、
ジ-パンと呼ばれていました。
和製英語なので、海外では通じません。
ジーンズの綴りはjeansですが、
ジーパンの頭文字はGです。
なぜJパンではなくGパンなのか、理由は単純。
「ジーパン」の「ジー」を、響きが同じ「G」で表現しただけです。
ジーンズの語源であるGenova(ジェノヴァ)ならGですが、
こちらは語源には無関係です。
和製英語が誕生するときに語源までさかのぼることは、
まずありません。
GI(アメリカ軍軍人の俗称)が履いていたから、
GIのパンツ、略してGパンとなったという説もあります。
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全部同じもので、呼び方が違うだけ?
これらの具体的な違いを説明しましたが、
厳密な違いはほとんどありません。
服飾やファッションの仕事に就いている人ならともかく、
着る側にとっては呼び方が違うだけです。
しいて言うなら、響きの格好良さが違うくらいです。
この3つの中なら、「デニム」が一番格好良く、
ジーンズは普通。
ジーパンは現在ではほとんど死語になっています。
基本的にどれも同じ衣服を指すので、
どの呼び方でも通じます。
ただしデニムの場合はパンツだけでなく、
デニム生地のブルゾンなどもあります。
単にデニムというと誤解されるかもしれません。
お店で店員さんに聞く場合、
「デニムのパンツが欲しいんですけど」
といえばOKです。
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デニム、ジーンズ、ジーパンの違いとは?呼び方が違うだけ?のまとめ
デニムは素材そのものの名前で、
ジーンズはデニムで作られたパンツの事です。
ジーパンもジーンズと同じ意味ですが、
少し古い呼び方です。
服の呼び方というのは、時代によって変わります。
いずれ「デニム」もジーパンと同じく、
あんまり格好良くない呼び方になるかもしれませんね。