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だんじり祭りは事故多発なのになぜ規制しない?無形文化遺産登録は絶望的

だんじり祭りは日本の伝統的な祭りの一つで、神輿を乗せた特製の台車「だんじり」が人々の手で力強く街中を駆け抜ける姿は、見る者の胸を打ちます。各地域は独自のだんじりを所有し、祭りの際に繰り広げられる「やりまわし」と「山合わせ」はその主要な見どころとなっています。特に、2t~3tもの重さを持つだんじりが高速で動かされ、曲がり角での絶妙なタイミングと技術での曲げる姿は、まるで自動車のドリフトを思わせる迫力があります。一方、「山合わせ」では、だんじり同士が激しい力でぶつけられるので、それによるエネルギー放出は圧巻の一言。この祭りは九州、四国、中国、近畿地方で行われ、中でも近畿地方の岸和田だんじり祭りは年間40万人以上の訪問者が集まるほどの名物となっています。

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【祭りの影の部分】 しかし、その魅力の裏には暗い歴史も潜んでいます。事故報道が後を絶たず、特に近畿地方での死亡事故が注目されています。だんじりが高速で動かされる過程での横転や、壁や電柱への衝突、さらには民家への突入といった事故は、その重さと速さからくる衝撃で、人命を奪うことが少なくありません。

【事故の背景と対策】 岸和田だんじり祭りはその多くの死亡事故が、無形文化遺産登録の障害となっています。それにも関わらず、なぜ事故が繰り返されるのでしょうか。地域の人々は祭りを誇りとし、観光資源としても位置づけています。そのため、メディアの取り上げが増える中、より感動的で話題性のある祭りを演出するために、限界を超えた動きが求められることがあるのです。このことが事故の多発に繋がっていると言えるでしょう。

また、祭りの参加者は厳しい規則と責任を持っています。総括責任者や曳行責任者など、主要な担当者は事前に警察へ届出を行い、危険な部位を担当する者は保険に加入しています。死亡事故が発生した際には、その責任を取り、次年の祭りは自粛するなど、厳格な措置がとられています。

しかし、数百年にわたる伝統の継続には、深い思い入れがあります。外部からの理解は難しいかもしれませんが、その歴史と情熱は、日本の文化を形成する大切な一部と言えるでしょう。

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