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「生物」の違い

【イモリとヤモリの違いとは?】由来や語源は井戸や家の守り主?

2022/06/05

一見するとソックリな生き物、イモリとヤモリ

田舎育ちの人なら、

遊んでいるときによく見たのではないでしょうか。

 

名前と体はそっくりですが、もちろん両者は別の生き物です。

今回はイモリとヤモリの違いを解説します。

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イモリとヤモリの違い

そっくりな体を持つ両者ですが、

イモリは両生類、ヤモリは爬虫類です。

 

まずイモリは水辺に住む両生類です。カエルの仲間ですね。

水辺が主な生息域ですが、陸上移動も出来ます。

 

体は全身が黒く、腹部だけは黒と赤のマダラ模様です。

体にウロコはなく、すべすべした柔らかな皮膚を持ちます。

 

イモリは日本固有の生き物で、海外には生息していないそうです。

 

両生類なので、幼生期はエラで呼吸しており、

成長すると肺呼吸に切り替わります。

卵を生みますが、カエルの卵のように殻がありません。

 

非常に高い再生能力を持っており、

尻尾や手足が切れても、トカゲのように再生します。

眼球すら再生可能というのだから驚きですね。

 

一方、ヤモリは爬虫類です。カメやトカゲの仲間ですね。

陸上に生息します。

爬虫類らしく、全身がウロコに覆われており、

体色は灰色に近いです。

 

爬虫類なので、ずっと肺呼吸です

卵は殻がありますが、殻はニワトリの卵に比べて柔らかいです。

 

ヤモリも再生能力を持っており、

敵に襲われたら、シッポを切断して逃げ切ります

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イモリは水周りを守り、ヤモリは家を守る生き物!

イモリとヤモリは名前がそっくりで、ややこしいですよね。

それもそのはず。

イモリとヤモリの名前は、同じような由来で付けられたからです。

 

まずイモリですが、昔からイモリは水を守ると言われていました。

水といってもタダの水ではなく、井戸や水田(田んぼ)の事です。

 

イモリは水辺の生き物なので、食べるものも水辺に住む生物です。

イモリが水田にいれば、田んぼを荒らす害虫を食べてくれますし、

井戸に生息すれば、井戸の水にいる害虫を食べます。

 

昔は水田を「井(い)」と呼んでいました。

井(水田)や井戸を守る生き物だから、

「井守(イモリ)」と名づけられたと言われています。

 

一方、ヤモリは家を守るとされていました。

 

イモリは陸上に生息しているので、食べるものも陸に住む虫です

イモリが家に住み着けば、

家屋にいる害虫を食べてくれます。

 

家を守ってくれることから家守(やもり)と名付けられました。

 

つまり、イモリは井戸を守る両生類で、

ヤモリは家を守る爬虫類です。

 

どっちがどっちか分からなくなりやすい生き物ですが、

名前の由来を知ると覚えやすいですね。

家を守るから「家守(ヤモリ)」

井戸を守るから「井守(イモリ)」と考えれば、

もう分からなくなる事はないでしょう。

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イモリの腹部が赤いのはなぜ?

イモリとヤモリの大きな違いとして、

イモリの腹部が赤いという点です。

 

イモリの腹部が赤いのは、毒を持っているからです。

イモリはテトロドトキシンという毒をもっており、

警告色として腹部が赤くなっています。

 

毒を持つ両性類としては、

ヤドクガエルというカエルがいます。

この一種であるイチゴヤドクガエルも真っ赤な体です。

 

一方、ヤモリに赤い部分はありません

ヤモリは毒を持っていないからです。

 

テトロドトキシンといえば、フグにもある毒です。

普通ならイモリを食べようと思う人はいないでしょうし、

食べて毒に当たる心配は無いかと思います。

しかしイモリを触ったあとに目をこすると、

炎症を起こすこともあります。

イモリを触った後は、目や口を触らないようにしましょう。

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イモリとヤモリの違いとは?実は井戸や家の守り主?のまとめ

イモリは水辺に住み、ヤモリは陸地に住みます。

生物としても両者は異なり、

イモリが両生類、ヤモリが爬虫類です。

 

体色はイモリが黒(腹部は赤)、ヤモリは灰色です。

イモリは井戸を守る、ヤモリは家を守るという、

昔ながらの言い伝えは面白いですね。

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