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「生物」の違い

【ジュゴンとマナティーの違いとは?】人魚のモデルにしては太り過ぎ?

2022/06/05

ジュゴンとマナティーは両方ともソックリな外見を持つ、

可愛い海獣です。

 

違う種類の生き物ですが、

なかなか見分けが付きませんね。

この記事ではジュゴンとマナティーの違いを紹介します。

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ジュゴンとマナティーの違いとは?

両者とも愛らしい見た目がソックリですが、

細かく見ると違う部分があることに気が付きます。

 

まずジュゴンとマナティーは、尾ヒレの形が違います

ジュゴンの尾ヒレは横にした三角形で、

イルカやクジラに近いです。

 

マナティの尾ヒレは尖った部分のない丸い形で、

扇やしゃもじのような形をしています。

 

また、皮膚にも違いがあります。

ジュゴンの皮膚はスベスベしており、滑らかです。

一方マナティーは、ザラザラとした堅い皮膚を持っています

それだけでなく、マナティーの中には体表に苔が生えたり、

フジツボが付いている個体もいます。

よってマナティーの体はところどころ、

黒や緑になっている場合があります。

 

前足の長さも違います。

ジュゴンの前足は短いですが、マナティーは長いです。

また、マナティーの前足には肘もあります。

 

ジュゴンにも肘はあるのですが、前足の大半が体内にあるので、

肘は見えません。

マナティーの前足には「胸ビレ」と呼ばれるヒレがついており、

ジュゴンよりも胸ビレが長いです。

 

また、ジュゴンには爪がありませんが、

マナティには象にソックリな爪があります。

 

マナティーの祖先は象と同じであり、

進化の途中で陸上生物と水棲生物に枝分かれしました。

マナティーには進化の名残である爪が残っています。

 

口の形も違います。

ジュゴンは口が下向きで、

マナティーはジュゴンに比べると上向きです。

 

ジュゴンは海の中の海草を食べるので、

食事がしやすいように下向きになっています。

マナティーは水面の水草が主食なので、

下向きである必要がありません。

 

また、牙の有無にも違いがあります。

ジュゴンは牙がありますが、マナティーは牙を持っていません。

といっても牙のほとんどが歯茎に埋もれている上、

メスは牙が表に出ていない個体が多いです。

牙で見分けるのかなり難しそうですね。

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ジュゴンとマナティーの生態の違い

口の形でも説明しましたが、

ジュゴンとマナティーでは食べる物が違います。

ジュゴンの主食は海草で、アマモなどです。

1日に数十kgも食べる大食漢です。

水族館でジュゴンを飼育する場合、

エサ代は年間およそ2000万円もかかるそうです。

 

一方、マナティーは水草が主食です。

水族館ではアマモよりも安い水草(ホテイアオイなど)や、

レタス、キャベツ、白菜、ニンジンなどがエサにされます。

 

生息域にも違いが見られます。

ジュゴンは温暖な地域の海に住んでおり、

紅海、インド洋、太平洋など、

東アフリカからオーストラリアまで、幅広く分布しています。

 

日本の沖縄にも生息していますが、

数はわずか50頭以下です。

沖縄に行ってもジュゴンはなかなか見れません。

 

マナティーの生息域は、主に川です。

生息地によって3種に分類されています。

北米(フロリダからブラジルあたり)の東海岸に住むのが1種。

他の2種はアマゾン川とアフリカの川、海に生息しています。

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人魚伝説のモデル?

ジュゴンとマナティーには、

人魚伝説のモデルになったという噂があります。

確かに昔の人が海でジュゴンを見かけたら、

そこから色々な神話が生まれそうですよね。

 

しかし、これは俗説である可能性が高いです。

ジュゴンが発見されたのは16世紀ですが、

人魚伝説はそれよりも前から存在していました。

 

どちらも人魚というには太り過ぎていますし、

人魚伝説のモデルというには無理があります。

ですが、こういう説はロマンがありますよね。

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ジュゴンとマナティーの違いとは?尻尾の形で見分けられる!のまとめ

ジュゴンとマナティーの見分け方は、

尻尾の形を見るのが一番分かりやすいです。

ジュゴンは三角形で、マナティーはしゃもじ型です。

 

他にもいろいろと違いがあります。

パッと見てジュゴンとマナティーを見分けられるようになると、

誰かと水族館へ行った時に自慢できるかもしれませんね。

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