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「生物」の違い

【鷲(ワシ)と鷹(タカ)の違いとは?】実は大きさだけ?

2022/06/05

生態系の頂点に君臨する鳥といえば、

ワシやタカが知られています。

 

ワシとタカは猛禽類に分類される鳥類で、

他の動物を狩る習性を持ちます。

鋭い爪、掴む力が強いアゴ、曲がったクチバシを持っており、

ヘビやイヌ、シカ、オオカミ、クマまで襲うこともあります。

 

このワシやタカは、ソックリな外見を持っています。

何か違うところはあるのでしょうか?

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鷲(ワシ)と鷹(タカ)の違いとは?

実はワシとタカは、どちらも生物的学的な違いがありません。

 

ワシとタカは両方ともタカ目タカ科に属す猛禽類です。

生物学上、どちらも同じ種類の生物です。

一般的には体の大きさで区分されています。

 

まずワシは、タカ目タカ科の中で、

比較的大きい種類のものがこう呼ばれます。

英語ではイーグル(Eagle)です。

オオワシやイヌワシなどがいます。

 

具体的には全長75~120cm

翼を広げた時の大きさが約168~250cmです。

これは一般的なハトの約3倍です。

 

体は尻尾が短く、足は太いという特徴があります。

口ばしと爪は鋭く曲がっており、

動物を捕食するのに適した形です。

 

捕食対象は主にリスや野ウサギなどです。

小動物だけでなく、シカやオオカミなど、

自分よりも大きな獲物に挑むこともしばしばあります。

 

一方のタカは、ワシよりも小さい体を持っています。

オオタカやクマタカなどがこれに当たります。

英語ではホーク(Hawk)です。

 

全長50~80cm、翼を広げると約100~170cmです。

ハトの約2倍であり、ワシよりも一回り小さいですね。

 

ワシと比べると、足と尻尾が長く、翼が丸っこいです。

クチバシやツメはワシと同じように鋭く曲がっています。

主に野ネズミやリスなど、小型の動物を捕食します。

 

両者にはこのような違いがあります。

やはり最も分かりやすいのが、体の大きさのようですね。

 

ちなみにタカの一種であるクマタカは、

英語で「Mountain Hawk-Eagle」といいます。

タカとワシの両方の名前が入っている、面白い名前です。

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タカは人と深い関わりがあった!

今でこそ同じ種類と判明しているワシとタカですが、

17世紀頃には、ワシとタカは全く違う種だとされていました。

後に形態的・解剖学的研究が進み、

両者は外見的な違いしかないと分かりました。

 

そんな両者ですが、どちらも「勇敢、雄大」という、

共通のイメージが抱かれていますね。

 

 

特にタカは、戦国時代の武将とも大きな関係があります。

昔の武将はタカを飼いならし、

タカを使った狩りを楽しんでいました

 

その他、古代から権威の象徴とされており、

世界中の支配階級層が鷹狩りに興じたとされています。

 

タカは知能が高く、うまく飼育すれば、

人間にも懐くそうです。

といっても野生のタカを捕まえて飼うのは、

法律で禁じられています。

 

一方、ワシも狩りのパートナー(?)に使われます。

ただし日本では一般的では無かったようです。

日本の鷹狩りは林で行われることが多く、

小柄で木々の間を縫って飛ぶのが得意なタカが用いられました。

 

ワシは草原などに生息するので、林での飛行は苦手です。

そもそも体が大きすぎて扱いづらかった為、

ワシを使った狩りは広まりませんでした。

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トンビはワシやタカと違う?

ワシやタカに似ている鳥類として、

トンビが挙げられます。

 

トンビもタカ目タカ科に属する鳥で、

ワシやタカと同じ種類です。

鳴き声と飛び方に違いがあります。

 

ワシとタカには鳴くイメージがありませんが、

トンビは「ピーヒョロロロ」と鳴きます。

 

そしてトンビの大きな特徴は、飛び方です。

翼を広げ、羽ばたかずに輪を描くように空中を旋回します。

山などで空を見ると、

大きな鳥が翼を広げて飛んでいる光景が見えたりします。

あれがトンビであり、ワシやタカには見られない、

特徴的な飛び方です。

 

トンビはタカに比べると、知能が低く見られがちですね。

トンビは小動物を捕食したり、その死骸を食べたりします。

それだけでなく、人が住む地域のゴミをあさる事もあります。

カラスと同じく雑食性で、行動も市街地のカラスと似ていますね。

 

「トンビが鷹を産む」ということわざがありますが、

昔から格下に見られていたようです。

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鷲(ワシ)と鷹(タカ)の違いとは?実は大きさだけ?のまとめ

ワシとタカに生物学的な違いは無く、

一般的に大きさで分けられています。

 

ワシはタカよりも大きく、鳩の3倍程度の大きさ。

タカは鳩の2倍程度です。

 

どちらも動物を捕食する習性があり、

狩りが出来るように鋭い爪とクチバシを持っています。

山で大きな鳥を見かけたら、

鳩を基準に考えれば分かりそうですね。

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