モモンガとムササビの違いとは?滑空ならムササビ、可愛いのはモモンガ?
2022/06/05
モモンガやムササビは、
体を大きく広げて滑空する姿が印象的な動物です。
この2匹はそっくりですが、
両者の違いは分かるでしょうか?
名前が違うので、生物としてハッキリした違いがあるはずです。
そこで今回は、モモンガとムササビの違いをまとめてみます。
目次
体の作りの違い~ムササビは猫のようなサイズ!~
まず体の大きさですが、モモンガよりムササビの方が大きいです。
モモンガは全長24~34cmですが、
ムササビは55cm~89cmです。
体重もモモンガは150~200gで、
ムササビが700~1300gです。
モモンガはモルモットよりも少し小柄なのに対し、
ムササビが小さな猫程度の体を持っています。
猫ほどの大きさの生物が飛んでくる光景を想像すると、
少し怖くなっちゃいますね。
目はモモンガの方が大きいです。
小さい割りに目が大きいので、
モモンガの方が可愛く感じる
人も多いかもしれません。
また、ムササビの頬には白い模様があります。
これは「白門」と呼ばれるもので、モモンガにはありません。
尻尾の形はモモンガが平べったい扁平形。
対してムササビは円錐形です。
鳴き声はムササビが大きいです。
体の大きさに比例していると覚えましょう。
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体の機能の違い~モモンガは歩くのも得意?~
滑空距離はムササビの方が長いです。
ムササビは約100m。最高で160m飛びます。
モモンガは通常20~30mで、最高でも100m程度です。
「ムササビの方が大きい体なのに、なんで長く跳べるの?」
と思いましたよね。
これは飛膜(ひまく)の大きさの違いによるものです。
飛膜とはムササビやモモンガが滑空する時に広がる、
あの毛皮のような部分のことです。
ムササビはモモンガより、飛膜が発達しています。
モモンガの飛膜は前足と後足の間までですが、
ムササビは首や尻尾にまで飛膜が広がっています。
これによりムササビの方が長く飛ぶ事が出来ます。
鳥のように飛んでいく姿から、
「飛ぶ姿はムササビの方がカッコいい!」
と感じる人も多いかもしれませんね。
一方、歩行能力はモモンガの方が高いです。
一般的に滑空する動物は歩行能力が低い傾向にあります。
モモンガは飛ぶのが苦手で、
代わりに地面を歩く能力がムササビよりも高いです。
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生態の違い~実は絶滅危惧種?~
モモンガやムササビは、冬の活動も違います。
ムササビはウサギのように、寒い時期でも1匹で活動します。
モモンガは4~5頭ほどの群れを作り、同じ巣穴で生活します。
多いときで10頭も集まるそう。まるで大家族ですね。
生息場所にも違いがあります。
まずモモンガは平地から山地まで広く生息しています。
ほとんど世界中に生息しているといっても良いほど。
ニホンモモンガだけは山地にしか生息していません。
ムササビはモモンガほど生息域が広くありません。
実はムササビは日本にしかいない固有種です。
かつては日本中に幅広く生息していましたが、
乱獲されたことで数が激減しました。
ムササビの毛は保湿性が高いので毛皮にされ、
尻尾の毛も筆に適していたからです。
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モモンガとムササビの違いとは?長く滑空できるのはどっち?のまとめ
モモンガとムササビはどちらもネズミ目リス科の生物です。
似ているイメージがありますが、
かなり違った生態を持っていますね。
滑空する姿ならムササビ、
見た目の可愛さならモモンガが人気かもしれません。
皆さんはどちらがお好きでしょうか?