2021年紅白歌合戦は男女混合が裏目で歴代最低視聴率!紅白引退間近の演歌歌手のサインとは?
2022/06/05
2021年の紅白歌合戦は例年とは違った趣向だった。それまでは歌合戦の名前の通り、男女が紅組白組に分かれて合戦をしていたが、2021年はそれが無くなり、男女混合チームとなったのだ。
一新するも歴代最低視聴率
男女混合となると合戦ではないが、近年のジェンダーに対する配慮から仕方のないことだったのだろう。SNSなどでの一般人による炎上予防なのか、テレビがどんどんやりづらくなっている感じが伝わってくる。
「紅組司会」「白組司会」「総合司会」と分けられていた司会も、ただの「司会」に統一され、大泉洋と川口春菜、和久田麻由子アナウンサーがあくまで“中立の立場”でステージを進行していた。
肝心の視聴率はどうだったのかと言うと、平均世帯視聴率が34.3%と歴代最低視聴率だった。紅白の視聴率は年々落ちている印象だが、男女の枠を取り払ったのが裏目に出たのか、なんとも目も当てられない結果となった。
裏番組の「ガキの使いやあらへんで 笑ってはいけないシリーズ」が休みでライバル不在だっただけに、紅白が根本的に国民に求められていないのが浮き彫りになった形だ。
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歴代最低視聴率の3つの原因
視聴率が振るわなかった原因としては、まずは男女の枠組み廃止に視聴者がついてこれなかったことがあげられる。意識が高い番組作りはいいことだが、男女で分けるのが駄目というのは、やりすぎではないだろうか?もちろん紅白に分かれて歌合戦するのは建前であり、目的は番組を盛り上げることだが、そもそもの番組のタイトルも体現できていないようでは視聴者は混乱するだろう。
2つ目の原因としては、凝りすぎた演出だ。その前の年はコロナで演出が抑えられ、派手な演出はなかったが、逆にそのおかげで歌に集中でき、紅白がアピールしたい歌力を感じられたと言う意見も多かった。2021年は歌がメインではなく、派手な演出を盛り上げるために歌があるという印象になってしまったため、歌力のアピールにはならなかっただろう。これでは歌手も可哀そうである。
また出場歌手が多すぎたのも不評の一つの原因だろう。LiSA の「炎」の歌唱後には、まだ息が切れているのにも関わらずLISAがコメントを言うという場面があった。出場歌手が多すぎて、巻きの合図が出ていたのだと思われるが、矢継ぎ早な進行には視聴者からの不評のコメントもあった。「コロナで演出を自粛して、歌だけの去年の方が良かった」や「歌手がかわいそう」などの声が上がった。
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3つ目の原因としては、若年層を取り込もうとして演歌を減らしすぎたことだろう。演歌を減らしたことで、年配の人が紅白を見る機会を奪ってしまった。そうすると毎年紅白を見ていてくれた視聴者層がいなくなってしまうので、視聴率低下の原因になってしまう。
若者を取り込むのも大事なことだと思うが、今流行りのアーティストだけを集めるのならば、民放の番組でもできるだろう。 若者と年配者の両方を取り込む番組づくりは難しいとは思うが、そこを成し遂げての紅白の意義が出るだろう。みんなが「来年も紅白を見たい」という気になるような番組づくりが求められる。
不人気の演歌歌手のバックには他のアーティストがいる?
紅白では人気が落ちた演歌歌手は出演しなくなるが、その兆候としては、自分のバックに他のアーティストが出演するというものがある。今までには、北島三郎や五木ひろし、美川憲一、川中美幸などが紅白の舞台から去ったが、これらの演歌歌手の最後の方のステージでは、他のアーティストがバックに出演するという演出が施されていた。
川中美幸は全体で4番目の出番で早くなり、北島三郎やコブクロなどが後ろで手拍子をしているという演出になったり、鳥羽一郎も TOKIO などに後ろで旗を猛烈に振られるという演出になっていた。
美川憲一も最後の方のステージでは、さそり座の女のアレンジバージョンばかりを歌わされ、振付師の真島茂樹が一番前に出たり、オードリーの春日などと四人で一緒に鬼瓦で歌を閉めたりと、バラエティ的な扱いをされていた。一人で出演することがなくなり、バックに誰かしらのアーティストがいる演歌歌手は、紅白引退が近いとみて間違いないだろう。