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盲目芸人・濱田祐太郎の”俺は障害者じゃない”ポリシーとは?本当は目が見えてる?

https://onisoku17.com/archives/4160

盲目の漫談家の濱田祐太郎は、障害者として見られるのが嫌なのだと言う。少なからず障害者として注目を集める部分がある彼だが、その真意とは何なのか?

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障害者じゃなく芸人として見て欲しい

濱田祐太郎は2018年にピン芸人No.1を決めるR-1グランプリで優勝した。生まれつきの緑内障で左目が見えず、かすかにあった右目の視力もだんだん衰え、現在は明かりがぼんやり見える程度である。

 

そんな逆境をネタに変え、視覚障害者の日常をユーモアたっぷりに笑わせた濱田だが、R-1直後から来る障害者系の仕事には否定的だったという。障害者代表という形での仕事を求められることが多かったが、濱田自身としては「僕は何の代表でもないんで」と言っていたという。

 

障害者芸人として講演会を頼まれる事も多いが、濱田はすべて断ってきたと言う。ネタで10分、トークで20分の営業を受けると、それがいつのまにか講演会という事になっている時もあったが、濱田本人は納得しないながらもその仕事をこなしていた。

 

濱田はひょうごユニバーサル大使であるが、障害者としての福祉関係の仕事は、あえて1~2割に抑えている。特にそういう仕事が嫌いだからではないが、出たい気持ちにはならないのだと言う。本人の中で違和感があるのだろう。濱田はあくまでも芸人として見て欲しいのだ。

 

しかし、世間に盲目の人の暮らしや、日常で困ることなどの理解を深めてもらうために、ある程度の福祉関係の仕事は受けている現状だ。

 

 

大型の福祉番組はすべて断ってきた濱田だが、吉本NSC卒業したての時期にオファーを受けたNHKの番組「バリバラ」には出演している。ただし、それはペーペーの自分がテレビの仕事を断ると業界から干されるのではという危惧があってのことで、乗り気ではなかったという。デビュー直後から、濱田の姿勢は一貫しているのだ。

 

そういう濱田だが、今は障害者代表として見られることに対してフラットな姿勢だと言う。「同情するならしてくれていいし、それで自分の芸を見てくれるきっかけになればと思う」

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濱田祐太郎は目が見えている!?

濱田は時々、「実は目が見えている」いじりをされる。同期の芸人のゆりやんが、「濱田くんは絶対目が見えている。ちょっと痩せた?とか聞いてくるし、舞台で誰かコケたら真っ先に笑ってる」と暴露した。

 

また共演する芸人が「今日の俺の服ネイビーなんですよ」と濱田の耳元でささやき、舞台上で「濱田、俺の今日の服の色分かるか?」と聞いて、濱田が「ネイビーやろ」と答えると、「お前目え見えてるやんけ」と突っ込むというくだりがあった。

 

もちろんこれらのいじりは周りの芸人の愛であって、濱田は目は見えていないだろう。しかし、こういういじりをされることで、濱田も自分の中で何かが吹っ切れた気がしたという。障害をネタにする覚悟が改めてできたのだ。

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障害者への丁寧すぎる扱い方の難しさ

我々が健常者に「頑張って」と言っても普通の言葉と受け取られるが、障害者に「頑張って」と言うと、特別な言葉をかけている風に取られることがある。かけられた方の障害者も、特別視されている感じで嫌な気持ちになるかもしれない。

 

ではどうすればいいかと言うと難しい。健常者が障害者を気遣う事はいいことだが、それは逆に差別ととられることもあるのだ。

 

NHKのバリバラという障害者にスポットを当てた番組があるが、「犯罪を繰り返す障害者」など、障害者を使って感動を誘うような番組とは一線を画している。障害者の暗部にも焦点を当てているわけだが、このバリバラが特別な番組だと思うこと自体が、障害者を特別視していることにはならないだろうか。

 

普段のニュースでは、健常者の犯罪について毎日のように報道されている。万引きや薬物を繰り返す犯罪者もいる。しかし、それが障害者が起こしたとなると、何かタブーに触れたような気になるのだが、障害者でも犯罪は犯すものだという認識が足りないために起こるのだ。

 

障害者を腫れ物のように扱うと、いつまでたっても平等な世の中は来ないだろう。障害をいじれるような世の中になれば、健常者と障碍者の垣根もなくなっていくのではないか。24時間テレビのような障害者が出ているから感動しなければならない、という番組ばかりではなく、障害者の知られたくない一面にもスポットを当てた番組を作り、最終的には障害者にスポットを当てた全ての番組が作られれなくなることが、本当に障害者を特別視しない世の中になったという事だろう。

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