【和牛と国産牛の違いとは?】和牛はほぼ黒毛和牛!
2022/06/05
スーパーに並んでいる牛肉を見ると、
「和牛」や「国産牛」などと書かれています。
「和牛は日本産の牛だから、国産牛じゃないの?」
と疑問に思った事のある人も多いでしょう。
今回は和牛と国産牛の違いを紹介します。
和牛と国産牛の違いとは?
まず「和牛」というのは、
特定の品種の総称を指します。
和牛と呼べる牛の種類は、
黒毛和種、褐毛和種、日本短角種、無角和種の、
4品種です。
これらは明治よりも前から日本で飼育されてきた、
食肉専用種です。
これ以外の品種は和牛といえません。
特に有名な和牛は黒毛和種で、
流通する和牛の90%は黒毛和種です。
上記の4品種は、育てた地域や国に関係なく、
和牛となります。
例えばアメリカで飼育された和牛は、
「外国産和牛」と表示されます。
和と付くのに海外産というのはややこしいですが、
考えてみれば海外の日本食店だって、和食といいますからね。
海外産の和牛はちゃんと「海外産」と書かれるので、
単に「和牛」と書いていれば、
日本国内で飼育された牛肉と見て間違いありません。
スポンサードリンク
国産牛とは?
一方、国産牛とは、
「国内で育てられた牛」を指します。
厳密に言うと、以下のような定義があります。
1.和牛以外の肉用品種
2.乳牛(ホルスタイン)と和牛の交雑種
3.乳の出なくなった乳牛(廃牛)
4.乳牛のオス
5.日本での飼育期間が最も長い牛
国産牛は前述した和牛4品種以外の肉牛です。
純粋な種だけでなく、乳牛との交雑種も含みます。
交雑種は黒毛和種の雄牛と、
ホルスタイン種の雌牛を掛け合わせた牛です。
生産コストの引き下げと、
肉質向上の為に交配が始められました。
こうして生まれた牛は「F1」と呼ばれます。
また、年を取って乳の出が悪くなった乳牛も、
食肉になります。
もちろん乳の出ないオスも肉用として育てられます。
そして、これもややこしい所なのですが、
「国産」と付いていても、生まれたのは海外という牛もいます。
これは飼育期間に秘密があります。
日本以外の国で生まれた牛でも、
日本国内での肥育期間の方が長ければ、
国産牛と表示しても良い事になっています。
例えばオーストラリア産の牛で、
そのままオーストラリアで1年間飼育されていても、
その後日本で1年半飼育されれば国産牛となります。
これはJAS法で規定されています。
もともとは「日本で3ヶ月肥育すれば~」でしたが、
現在は「肥育期間が長い」に変更されました。
スポンサードリンク
スーパーで見分けるにはどうすればいいの?
和牛と国産牛は、一見どちらも日本産と思えます。
誤解している人も多いです。
これら2つには見分け方があります。
まず「国産牛」という表示の場合、
日本産か海外産かを見抜くのは困難です。
しかし和牛なら簡単です。
単に和牛と書いているなら、
間違いなく日本産です。
海外産なら「○○産」と表示されるので、
そうした表記がなければ日本産です。
和牛が国産牛として売り出される事は、
まずありません。
和牛というのは重要なセールスポイントなので、
無表示の牛肉よりも高級感が出せます。
販売側もわざわざ隠す理由はありません。
基本的に「和牛」と書いてあるかどうかがポイントです。
スポンサードリンク
和牛と国産牛の違いとは?国産でも日本産とは限らない!のまとめ
和牛は黒毛和種、褐毛和種、日本短角種、無角和種の4品種で、
ほぼ黒毛和種です。
国産牛は日本産とは限らず、
海外生まれの牛も、日本で長く飼育されれば国産牛になります。
両者の見分け方は、
和牛と書かれていれば日本産とみて間違いありません。
今度スーパーで牛肉を買う際は、
ぜひ今回紹介したポイントを参考にしてください。