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「医療・健康」の違い

【除菌、殺菌、抗菌、消毒の違いとは?】一番効果的なのはどれ?

2022/06/08

薬局などに行くと、除菌ティッシュや殺菌アルコールなど、

菌にまつわるグッズがたくさんありますね。

菌を取り除く方法としては、

除菌、殺菌、抗菌、消毒などがあります。

これらの違いをご存知でしょうか?

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除菌、殺菌とは?

除菌とは、

「増殖可能な菌を有効数減少させる」という意味です。

簡単に言うと、有害な菌を人体に害がないレベルまで、

取り除くことです。

 

除菌は水や洗剤で洗い流すことにより、

物理的に菌を排除することを指します。

あくまでも「取り除く」だけなので、

必ずしも菌を殺すわけではありません。

 

手洗いで菌を洗い流すのも除菌の一種です。

水や洗剤で洗うのが一般的ですが、

ろ過で菌を取り除く方法もあります。

 

 

殺菌とは、

「菌や微生物を死滅させる」という意味です。

上記の除菌は殺すとは限りませんが、

殺菌は文字通り、菌を殺すことを指します。

 

アルコールや塩素などの薬品を使い、

菌を死滅させます。

 

具体的にどれくらいの数まで死滅させるかは、

定義されていません。

しかしながら殺菌の目的が、

食品の安全性向上、感染症予防などであることから、

人体に害の無いレベルまで減るのでしょう。

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抗菌、消毒とは?

抗菌とは、「菌の増殖を阻止すること」です。

除菌のように菌を取り除いたり、

殺菌のように菌を殺したりは出来ません。

菌の増殖を抑える事で病原性を抑えるのが目的です。

 

細菌による食中毒が起きますが、

これは細菌そのものが問題なのではなく、

菌が増殖することで危険性が出てきます。

病原菌も、ウイルスが体に入った後、

体内で増殖することにより体調を崩します。

 

このように、菌は増殖して数を増すことで、

人間によくない結果をもたらします。

 

よって菌を殺したり取り除いたりするのと同様、

増殖を抑えるというアプローチも効果的。

これが抗菌の目的です。

 

あくまでも増殖を抑えるだけなので、

すでに数を増やしている場合は意味をなしません。

また、具体的にどんな菌の増殖を抑えるかや、

どれほどの効果があれば良いかといった定義も、

決まっていません。

 

消毒とは、

「有害な菌を除去、または無害化すること」です。

細菌の他にも、有害な物質を無害化する事も消毒と言います。

目的は菌の病原性をなくすことなので、

無菌にするわけではありません。

 

これら4つを効果の高さ順に並べると、

『殺菌>消毒>除菌>抗菌』となります。

また、「滅菌」という方法もありますが、

これは菌を完全に死滅させることで、

殺菌よりも確実性を重視したものです。

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菌を除去するのが体によいとは限らない?

細菌というと体に悪いイメージがあります。

近年では公園の砂は衛生的によくないとして、

わざわざ殺菌している場合もあると聞きます。

しかしながら、細菌は必ずしも体に悪いとは限りません

 

例えば人間の皮膚や腸には、

数多くの細菌が住んでいます。

皮膚の表皮常在菌は肌を守ってくれており、

少なくなるとニキビや肌荒れの原因になります。

ニキビ予防には洗顔が大切なのは常識ですが、

洗いすぎるのも逆効果となります。

 

腸の細菌も、人体に有益なものがたくさんあります。

善玉菌や乳酸菌などです。

 

前述の公園の砂に関しても、

その中に含まれている細菌に触れることで、

体の免疫力を高める効果があります。

だからといって砂遊びをして手洗いをしないのは、

体に悪いのですが。

 

菌には悪いものばかりでなく、良い菌もあります。

それを踏まえたうえで、体に害が出ない範囲で菌を取り除く。

殺菌系の商品を使うときはこれが肝心です。

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除菌、殺菌、抗菌、消毒の違いとは?確実に取り除けるのは?まとめ

除菌は菌を取り除くことで、

殺菌は菌を殺すこと。

抗菌は菌の繁殖を抑えることで、

消毒は菌を無害化することです。

 

普通に生活しているなら、

水で洗い流すだけでも十分な除菌効果があります。

病原性のある菌には神経質になる位でちょうど良いですが、

それ以外なら菌の均衡が崩れないようにとどめましょう

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