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ホメオパシーのやばい実態!レメディーはただの砂糖粒!魔法の言葉「好転反応」

ホメオパシーという言葉を聞いたことがあるでしょうか?

ホメオパシーとは毒で病気を治療する医療という意味です。例えば、蜂に刺された時に、その治療として蜂の毒を薄めた水を飲むなどが挙げられます。

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ホメオパシーの歴史

ある科学者がマラリアの薬になるキニーネという物質を飲んだところ、マラリアと同じような症状が出たと言います。このことから、「ある病気を誘発する物質は、その病気を治す物質にもなり得る」という仮定が成立しました。

 

そうは言っても毒を飲むことははばかられるので、この研究者は毒を非常に薄めた状態にしました そして無害化して波動が残った希釈水を 砂糖粒に湿らせて薬としました。これをレメディーと言って、ホメオパシーの根幹となるものです。

 

レメディーを病気で苦しんでいる人に与えると、一部の人は具合が悪くなりましたが、多くの人は快方に向かったということで、ホメオパシーは効果があると確信されました。希釈すればするほど良いレメディーとされていたので、どんどん希釈したレメディーが作られました

 

波動が残るというのは胡散臭いですが、実際に過去の歴史上であった事実です。ナポレオンもこのレメディーの治療を受け、いたる都市にホメオパシーの病院ができました。アメリカでは2000年に10億ドルの売上をホメオパシー産業が誇りました。

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ホメオパシー=怪しい疑似科学

そうは言ってもこれは疑似科学であり、実際に病気が治ることはないと考えられます。では何が問題かというと大きく三つあり、「なぜ毒を使っているのに無毒なのか」「実際の効果は?」「ホメオパシーのメリットやデメリットは?」などが挙げられます

 

毒を使っているのに無毒なのは、影響のないくらいに希釈したからというより、希釈しすぎてもはや毒の存在が果てしなく微量の状態だからです。毒にもいろいろあり、水銀やヒ素、トリカブトやヘビ毒、サソリ毒、蜂毒などがありますが、これらを母液としたレメディを作ったとしても、希釈されすぎて、毒の原子は一個も含まれていないという状態になります。

 

また、水は波動を記憶してエネルギーをため込むという話も嘘であり、ありがとうと書いた紙を貼って炊いたお米が美味しくなるなどの現象は、科学的根拠がありません。

 

またプラシーボ効果もあるとされ、効果のない薬でも薬だから効くと思って飲めば、実際に病気が改善するということもあります。これは思い込みによるものです。

 

ホメオパシーのメリットとしては、ただの水なので無害で、プラシーボ効果で気分が良くなることがあることであり、デメリットはホメオパシーを信じてしまうあまり、他の治療を受けなくなるということです。初期の症状で助かったかもしれない病気が、ホメオパシー治療に専念したために手遅れになることがあります。そして手遅れになってから、さらにおかしな治療法に専念するという悪循環もあります。今更標準的な医療を信じられないのです。このように、病気を治す機会を失ってしまうことが一番のデメリットでしょう。

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都合の良い言葉=「好転反応」

疑似科学を勧める業者が使う都合のよい言葉として、「好転反応」という言葉があります。これは病気が良くなる前兆として、一時的に体調が悪くなることがあるという意味で、実際は悪化しているのに好転していると嘘をついているのです。この言葉のせいで、疑似科学は病気が良くなっても悪くなっても効果が出ていると信じさせることができるのです。

 

日本にも日本ホメオパシー協会などの協会がありますが、薬事法違反の疑いで警察の捜査が入っています。また子供にレメディーを勧めた医者が逮捕されたケースもあります。

 

あくまでも疑似科学なので、深入りはしないようにしましょう。

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