【クッキーとビスケットの違いとは?】定義や見た目に違いはある?
2022/06/09
1度食べ始められたらとまらないお菓子といえば、
やはりクッキーやビスケットですね。
1枚食べたらもう1枚……と、
ついつい食べ過ぎてしまいます。
そういえば、クッキーとビスケットの違いをご存知ですか?
どちらも似ていますが、
何が違うのでしょう。
今回はクッキーとビスケットの違いをまとめていきます。
クッキーとビスケットの違い
クッキーとビスケットの違いは、
含まれている糖分と脂肪分の多さです。
クッキーは糖分と脂肪分が、
40%以上含まれており、
手作り風の見た目をもつものです。
40%未満のものが「ビスケット」と呼ばれます。
クッキーはビスケットよりもやわらかく、
サクッとした食感です。
バターと小麦粉以外にも、
ショートニングや卵が使われているので、
甘くてサックリした食感に仕上がります。
ビスケットはクッキーに比べて硬く、
カリカリした食感です。
油脂や糖分が少なめなのでサッパリしています。
日本で買えるビスケットには、
ハードビスケットとソフトビスケットの2種類があります。
歯ごたえのある硬いものがハードビスケット、
クッキーに近い柔らかさのものがソフトビスケットです。
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クッキーとビスケットの歴史
クッキーとビスケットは、もともとはどちらも
「小麦粉とバターを使った焼き菓子」
を指す言葉です。
実は明確な違いはありませんでした。
両者がハッキリ分けられるようになったのは、
1971年のことです。
日本の全国ビスケット協会が、
クッキーとビスケットの基準を定義しました。
クッキーとビスケットのうち、
最初に日本で広まったのはビスケットです。
幕末時代、平戸の町に、
ある南蛮菓子が伝わりました。
その菓子の名前は「ビスカウト」。
現在のビスケットです。
このビスカウトは軍隊や航海の食料品であり、
水分が少なくて軽くて携帯しやすく
その上に保存が利くという特徴がありました。
よって日本へ入ってきたビスケットも、
お菓子というより携帯食として広まりました。
クッキーはビスケットよりも後の時代、
アメリカの文化が多く入ってきた頃に広まりました。
すでに日本ではビスケットが広まっていた為か、
「クッキーは海外の高級品」と思う人が多かったようです。
この状況をみた全国ビスケット協会は、
「客が安いビスケットをクッキーと誤解してしまったら大変だ!」
と危惧し、ビスケットとクッキーの定義を決めました。
こうして、糖分と脂肪分が40%以上のものを「クッキー」、
それ以外を「ビスケット」と呼ぶようになりました。
クッキーとビスケットにはこうした歴史があります。
現在、クッキーやビスケットを製造している菓子メーカーは、
ほとんどが全国ビスケット協会に加盟しています。
なのでこの定義はほぼ全ての菓子には当てはまります。
個人で経営している洋菓子店などは、
協会に加盟していない場合も多いです。
よってそういった店で売られているものには、
クッキーやビスケットの定義が当てはまりません。
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海外でのクッキーとビスケットは違う?
ビスケットとクッキーの呼び方は、
国によって異なります。
アメリカではクッキーとビスケットを区別しません。
そもそも日本で食べられるクッキーやビスケットは、
アメリカではどちらも「クッキー」と呼んでいます。
アメリカで「ビスケット」といった場合、
柔らかい菓子パンのことを指します。
スコーンのようなお菓子が、アメリカでは「ビスケット」です。
お茶菓子が美味しいことで知られるイギリスでは、
「クッキー」という言葉自体がありません。
すべて「ビスケット」で統一されています。
フランスでは「ビスキュイ」と呼ばれており、
クラッカーや乾パン、サブレーもビスケットの1種です。
また、縄文時代の日本では、
「縄文クッキー」というものがあったとされています。
粉状にした栗の実を固めて焼き上げるものです。
もちろん現代のクッキーとは全く別物ですし、
バターなどが使われていないので、
私たちが食べてもあまり美味しくないかもしれません。
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クッキーとビスケットの違いとは?味に違いはある?のまとめ
クッキーは糖分・脂肪分が40%以上のもので、
ビスケットはそれ未満のものです。
クッキーは柔らかな歯ごたえで、
ビスケットはクッキーよりも固めです。
これらの違いに注意して食べると、
より美味しく感じそうですね。