【右翼と左翼の違いは?】語源やネトサヨとは。。。?
2022/06/05
政治の話題で、「右翼・左翼」という言葉を聞きますよね。
単に右・左といったり、
ネットではネトウヨやネトサヨという呼び方もあります。
今回はこの右翼・左翼の意味や、
お互いの思想の違いなども解説します。
右翼と左翼の違いとは?
右翼・左翼という言葉は、思想の違いを表しています。
まず右翼とは保守的な思想を指します。
「愛国心を持っており、日本の伝統や秩序を守っていきたい」
と考えます。
安定的で現実的と言われます。
これに対し、左翼とは革新的な思想を指します。
「伝統や秩序を大切にするより、新しいやり方で国を良くしよう」
と考えます。
安定よりも変化を重視し、自由や平等を重んじる傾向にあります。
例えば原発政策やTPP交渉などを考えて見ましょう。
革新的な左翼は原発ゼロを意欲的に目指します。
一方、保守的な右翼は選択肢の1つとして考えるのみです。
それまでの現状を積極的に変えようとする側と、
現状を維持する側といえます。
TPP交渉も、左派は参加に賛成ですが、右派は反対します。
右翼と左翼の思想の違いを表す一例です。
ただし、これはあくまで大まかな区分です。
人間の思想はキッチリ2つに分けることはできません。
例えば自民党は右翼といわれますが、TPP参加には反対です。
一方、左翼といわれる社民党も反対しています。
政党を右翼・左翼で区別するのはほとんど意味が無いといえます。
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右翼と左翼の語源は?
なぜ思想の違いを表すのに、「左右」という言葉が使われるのか?
それはフランス革命の時代にまで遡ります。
フランス革命の時代には、思想の違うグループが2つありました。
保守的な思想を持つジロンド派と、
革新的な考えを持つジャコバン派です。
この2つのグループの席が元です。
議会で議長席から見た時、
保守的なジロンド派が右側に、
革新的なジャコバン派が左側にありました
これが右翼・左翼という言葉の語源です。
もしも席が逆なら、意味も逆になっていたかもしれません。
また、右翼=保守的、左翼=革新的というのは、
時代や状況によっても変わります。
例えば憲法改正、特に憲法9条を例にしてみましょう。
憲法9条には、改正すべきという意見と、
維持すべきという意見があります。
一見、前者が左翼、後者が右翼と思えますが、
実際は改正派が右翼で、維持派が左翼です。
前述の意味とは逆になっていますよね。
これは憲法の歴史にまで遡ります。
現在の日本国憲法は、戦後GHQによって作られました。
つまり日本の憲法なのに、海外の意見が取り入れられたのです。
日本の伝統を大切にする右翼は、
「日本人の手で憲法を修正するべき」と考えます。
保守的な右翼が改正派なのはこれが理由です。
一方の左翼は、
「憲法は(戦後当時ですが)海外の考えを取り入れて作ったもの。
なので作り直す必要はない」と考えます。
これが左翼なのに憲法改正に反対する理由です
このように、右翼や左翼の思想や行動、意味合いは、
時代や状況によって変わります。
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ネトウヨとネトサヨも思想の違いを表す?
ネットを日常的に利用している皆さんなら、
「ネトウヨ」、「ネトサヨ」という言葉を見た事がありますよね。
ネトウヨやネトサヨという言葉の発生はネットから起こりました。
右翼思想を持つ人が「ネトウヨ」、
左翼思想を持つ人が「ネトサヨ」と呼ばれます。
ネットでは右翼と左翼の議論や、
意見のぶつけ合いが白熱化しやすいですよね。
匿名性のあるネットだからこそ、遠慮なく思想を出せるからです。
そうした議論をする上で自然発生したとされています。
ネトウヨ・ネトサヨという呼び名は、
互いが互いを名づけたといわれています。
まず左翼思想の人が、ネット右翼を「ネトウヨ」と名づけ、
それに対抗して、右翼思想の人もネット左翼を、
「ネトサヨ」と名づけたそうです。
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右翼と左翼の違いは?意味や思想の違いを解説!のまとめ
いかがでしたか?
政治の話題は難しいイメージがありますが、
右翼と左翼の違いは分かって頂けたでしょうか。
右翼は日本の伝統を重んじる、保守的な思想。
左翼は変化や新しい方法を重んじる、革新的な思想です。
ネトウヨやネトサヨという言葉も意味合いは同じ。
しかし時代や状況によって、意味や行動も変わります。
レッテル貼りに使われる事の多い言葉ですが、
使用する時は注意が必要ですね。