【賞味期限と消費期限の違い!】アイスの賞味期限がない理由は?
2022/06/08
賞味期限と消費期限。なんだか名前が似ていてややこしいですね。
両者の違いを聞いたことがある人も、うろ覚えになって、
どっちがどっちだっけってなってませんか?
今回は、賞味期限と消費期限の違いについて解説します。
目次
賞味期限と消費期限の違い
賞味期限とは、その食品を美味しく食べられる期限の事です。
だからちょっと期限を過ぎても食べられない事はありません。
気にしない人なら、ちょっとぐらい期限を過ぎても普通に食べてる人もいます。
消費期限とは、その期限内に食べないといけないという期限です。
消費期限を過ぎたら、食べない方が良いです。
主に、日持ちがしない食品に表示されています。
お弁当やサンドウィッチ等ですね。
このような違いがある2つの期限ですが、
たまに“常温で保存“と書かれている食品ってありますよね。
常温って一体何℃の事なんでしょうか?
常温とは15~25℃の事です。
夏の暑いには、部屋の温度が30℃を超えている場合があるので、
そんな時は早めに食べてしまいましょう。
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アイスには賞味期限が無い?
アイスの容器に賞味期限が表示されているのを
見たことがある人はいるでしょうか?
ほとんどの人は見たことが無いと思います。
アイスにも、賞味期限はあります。
しかし、アイスは法律上、賞味期限を省略する事を許されています。
日本だけでなく、世界的にもアイスには賞味期限が省略されています。
なぜ省略しても良いのでしょうか?
それは、主に2つの理由からなります。
アイスはマイナス18℃以下という低温で保存されるので、
細菌が繁殖しにくいんです。
つまり、腐りにくいという事です。
また、アイスの成分は牛乳や乳製品などだけでできていて、
比較的単純な構成です。
そのため、成分が劣化する事がほとんどないため
賞味期限が長く、省略しても良い事になっているのです。
ただし、家庭の冷凍庫では、他の冷凍食品が詰まっていて、
マイナス18℃以下になっていない場合もあるので、
永遠に保存がきくわけではありません。
風味を気にしない場合は1~2年、
美味しく食べたい場合は1か月以内に食べましょう。
長期保存していると、冷凍焼けでバニラが黄色く変色していた、
なんてこともありますので気を付けて下さい。
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賞味期限ってどうやって決めるの?
基本的には、対象食品が腐るのを待って、
賞味期限を決めます。
でも、賞味期限って、何か月もの長い間
保存可能な食品ってありますよね?
そんな長い間、食品が腐るのをじっと待っているのでしょうか?
実は、普通に検査していては時間がかかりすぎるので、
30~40℃の高温で保存し、
食品の劣化具合から賞味期限を決めています。
保存温度が10℃上がるごとに、保存期間は3分の1になります。
ですので、30℃で保存期間1か月なら、20℃での保存期間は3か月となります。
多くのメーカーでは、この期間の7~8割の期間を賞味期限としています。
賞味期限とかかわりの深い食品ロス
日本での食品ロスは年間約632万トン。
1人お茶碗一杯分の食料が毎日廃棄されています。
日本の食料自給率は39%なので、これだけの食品ロスは非常にもったいないです。
食品業界には3分の1ルールと言うものがあります。
賞味期限が6か月の場合、2か月以内に納品し、
4か月以内に販売を終えなければいけないというルールです。
この納品期限や販売期限を過ぎたものは、
十分食べられるにもかかわらず廃棄されてしまいます。
この3分の1ルールのせいで、多くの食品が無駄に廃棄されており、
多大な食品ロスにつながるため、3分の1ルールの見直しが求められています。
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賞味期限と消費期限の違い!なぜアイスの賞味期限は表示なし?のまとめ
賞味期限は美味しく食べられる、
消費期限はぎりぎり食べられるという違いでした。
食品ロスは大きな問題なので、
食品ロスをしないためにも、家庭では食べ残しを極力しないなど、
できる事から始めていきましょう。