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雑学

【泣きたい時に聞きたい名言】気持ちを奮い立たせてくれる偉人達

2022/06/22

アルベール・カミュ(フランスの小説家・劇作家・評論家)

人間の偉大さは、辛いことを克服して、より強くなろうと決意を固めること

泣きたい時が必ず来ると思います。しかしそのタイミングは、あなたが偉くなるチャンスでもあるのです。なぜなら、泣きたくないから挑戦をしないよりも、失敗して泣いても、それを乗り越えていける力強さが身につくチャンスだからです。

ノーベル賞作家であるカミュは、「異邦人」の作家としても有名ですが、カミュの名誉を決定的にしたのは「ペスト」という作品です。ベストではある都市をペストの病が襲う物語ですが、内容としては死の病に襲われた絶望や苦しみから、人々が希望に向かって己を奮い立たせて立ち上がっていく様子を描いています。まさにこの名言の通りであり、カミュはその本を通じて、人間の最も尊く偉大な姿を描こうとしたのです。

 

カミュの作品に流れているのは、不条理という哲学です。不条理とは人間の論理や予想を超えて何かが起こってしまうことで、その不条理に屈しない道としては、唯一「希望」や「連帯」や「理不尽なものへの反抗」があるとカミュは言っています。カミュが不条理と考えるのは、病気や死だけではなく、人を支配する戦争や暴力に対してもです。カミュはこれらに真っ向から反対し、その考えに即した発言をし続けました。不条理を通してカミュは、常に人間の本当の生きる意味を探し、何かへの依存を拒否した生き方をしていたのです。

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ゴルダ・メイア(イスラエルの政治家)

心の底から涙を流すことを知らないものは、本当に笑うことも知らない

本当に悲しくて涙が止まらない時や、悔しくて泣き腫らした時があるでしょう。しかしそういう時があるからこそ、本当に笑うことができるのです。

ゴルダ・メイアは、当時貧しかったウクライナからアメリカに渡り、教師や公務員を経て、祖国イスラエルに戻り政治家となって、首相まで上り詰めた努力の女性です。メイアという名前は、イスラエルで政治家をしている時に改名したもので、「燃える」という意味です。涙を流すほど苦しい時を経験したメイアですが、その苦難を燃えるような情熱で乗り切ったからこそ、本当に笑うことができたのです。

 

燃える名前を持つメイアですが、政治家になってからはほとんど休暇を取ることはなかったそうです。イスラエルの国家建設の時期に政治家となり、駐ソ大使や外相を務め、60歳になるまで1日たりとも休むことはありませんでした。その後2週間ほどのスイス休暇を取ったメイアですが、再度首相になって欲しいとの要望があったため、再び政治に没入して行きます。どんな時でも真剣に泣いて笑うことが、人生を突き進むパワーを与えてくれることを教えてくれる女性です。

 

ホピ族(アメリカのインディアン)

泣くことを恐れないで。涙は心の痛みを消し去ってくれるのだから

人はなぜ泣くのでしょうか?泣けば心の痛みが少しずつ消えてゆくのです。だから泣くことは恥ずかしいことではないし、怖がることでもありません

ホピ族のホピは「平和の民」という意味です。ホピ族を含めたアメリカンインディアンは、かつて迫害を受けましたが、どんなときもホピ族は争いを好まず、平和と謙虚さを大事にする種族でした。迫害されても復讐に走らずに、平和のために自分たちが泣くことで、自らの部族の独立性を守り続けたのです。

 

ホピ族の壁画には、上の道と下の道が描かれており、その上には欲望の道と名づけられた現代人の道として先が描かれていません。そして下の道は、ホピ族の示す道として未来が開けています。ホピ族の暮らす土地にはウランが眠っています。そしてこのウランは、広島・長崎に投下された原子爆弾に積まれていたものでした。しかしホピ族の古くからの言い伝えにはこのような言葉があります。「この土地には人類を滅亡させるものが眠っているが、だからこそ人間がこれを平和のために使えるようになるまで、我々はここを守っていかなければならないのである。」と。

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スウェーデンのことわざ

恐れるよりも望もう。愚痴るよりも息を吸おう。憎むよりも語ろう。そうすればすべてがうまくいく

不安になる時は楽しいことを考えましょう。愚痴を言いたくなる時は、深呼吸して悪い言葉を少し我慢しましょう。憎むより前に、その人に笑顔で話しかけてみましょう。そうすればあなたの涙は消えていきます

スウェーデンはナポレオンの侵攻や社会主義勢力からの圧力に脅かされた歴史がありますが、第二次世界対戦から現在まで一貫して中立国として戦争をしない立場を取っています。また非常に福祉が充実している国でもあり、それはこのことわざに影響を受けているからでしょう。憎しみよりも希望と平和を求め、幸せを平等に国民に与えようとする姿が、このことわざに表れているのです。

 

スウェーデンは第二次世界対戦時に、ドイツの強制収容所から助け出されたユダヤ人を積極的に向け入れようとしました。その当時は、スウェーデンをはじめとした北欧諸国が、国連に対して中立的な立場を守り続け、「北欧ブロック」と呼ばれる今でも賞賛される立場を取っていました。また世界有数の福祉大国として、スウェーデンモデルという言葉も生まれました。争いにおける中立性や福祉の充実は、憎むよりも語ろうという精神で作られているのです。

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